3月は別れの季節〜②かのせ温泉赤崎荘

長くなったので2回に分けました。「かのせ温泉赤崎荘」(新潟県阿賀町)は、公式ホームページによると、「利用者減少に伴い経営不振改善のため、3月16日よりしばらくの間、一時休業する」とのことです。
 しかし、「利用者減少に伴う経営不振改善」というのは生易しいことではないでしょうし、改善が長引くことも想定して「(一時的な)お別れ」をしてきました。

 赤崎荘については、固有名詞を伏せた形ですが、昨年9月に「『発達障害児の親が使いやすい施設』をめぐるジレンマ」というタイトルで書いています。息子と2人で初めて入った思い出の温泉施設なのです。

 われわれ家族が暮らす新潟県内でも、人気の日帰り温泉施設は休日にもなると休憩室で休憩できないほど混み合います。
 成長に伴い、息子は混んでいる温泉施設にも平気で入れるようになりましたが、まだ小さかった頃は施設内に人がいるだけで嫌がりましたし、何とか入ることができても、奇声や奇行でほかのお客さんに迷惑を掛けるかもしれないと考えて気疲れしていました。

 ですので、いつ行ってもほぼ貸切状態(失礼!)な赤崎荘さんにどれだけ救われたことか。ここに通って練習を重ねることで、お客さんがそれなりにいる日帰り温泉に「ステップアップ」することができたのです。

 もちろん、赤崎荘の魅力は、「いつ行ってもほぼ貸切状態」ということだけではありません。

かのせ温泉赤崎荘の内部
写真=かのせ温泉赤崎荘の内部。清潔感があります=2020年3月、新潟県阿賀町

 ホームページにある「山頂の一軒家」「おしゃれなロッジ風の温泉宿」という表現に偽りはありませんし、温泉成分について詳しくありませんが、個人的な感想としては「優しくてさっぱりとしたお湯」です。
 われわれ家族が暮らす新潟県の下越地方には、塩分濃度が高かったり石油成分が混じっていたりと個性的な温泉が結構あるのですが、ここのお湯はいい意味で「穏やか」だと思います。

 今回は、土曜の午後に訪れました。一時休業の2日前でしたので、別れを惜しむファンが駆け込みで来ていて混んでいるかもと少し想像していたのですが、今回もやはり、男湯は貸切状態でした。
 妻によると、女湯には地元のお年寄りといった雰囲気の方が何名かいらしたようです。

 男チームはいつものように、息子を背中に乗せて泳ぎ、眺望を楽しみ、タライで何度も何度も何度もお湯をすくい、優しいお湯を堪能しました。
 これは「家族で日帰り温泉あるある」だと思いますが、男チームはこんな感じで30〜40分で上がるのですが、女チーム(わが家の場合は単独ですが)は非常に長湯ですので、上がってから1時間近く待たなければいけません。

かのせ温泉赤崎荘の休憩室でドリルをする息子
写真=かのせ温泉赤崎荘の休憩室でドリルをする息子=2020年3月、新潟県阿賀町

 今回は、学校からいただいたドリルをやりながらママが上がるのを待っていました。

 息子と2人で初めて赤崎荘でお風呂に入ったのが2年半前、当時はiPadを常に持ち歩いていたけれど、20分と持たなかったよなーなどと昔を思い出しながら、「こんなふうに空き時間を使えるようになったのか」と感慨深い思いで息子を眺めておりました。
 時間が経てば、健常児と比べると超スローペースではありますが成長はしますし、子育ても楽になるんだなぁと。

 そんな思い出深い赤崎荘さん、「利用者減少に伴う経営不振」ができるだけ早く改善され、再開されることを願っております。

 しかし、利用者がものすごく増えると、息子と同じような自閉症のお子さんを育てている保護者の方にオススメしにくくなりますし、さりとて、これまで通りで「いつ行ってもほぼ貸し切り状態」のままでは持続可能な経営は不可能ってことでしょうし…。難しいところです。

 ホームページで見ると、料理も美味しそうなんですよね。再開したら家族で宿泊しようと思います。
 再建に向けた第一歩を踏み出すのはコロナが終息してからになるとは思われますが、ぜひとも頑張っていただきたいです。

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