生まれて初めての「ママがいない7日間」が始まった〜「エア父子家庭」初日

1週間の「エア父子家庭」が始まりました。

 入院前夜、「ママは病院でお泊まりするので1週間いなくなる」と伝えても息子の反応は薄く、1日経っても寂しがる感じはありません。

 寝る時間も翌朝起きる時間も、いつもより早くてスムーズに進んでいます。

 ママがいる時はすごく甘えん坊なのですが、いないならいないで、環境に対応できるのかもしれません。

 妻は、環境が変わることによるストレスで「学校でトイレの失敗をするかもしれない」と心配していましたが、こちらも問題なかったとのこと。

 まだ始まったばかりですので予断は許しませんが、とりあえずは順調な滑り出しです。

 不安だった家庭療育の方も、初めてにしては「まずまず」といったところでしょうか。

 息子が学校から帰ってきて、まずランドセルに入っているクリアファイルの中身を確認しました。

 クリアファイルにはこれらのものが入っています。

①連絡ノート(担任の先生と保護者がお互いの連絡事項を記入)
②家庭学習がんばりカード(音読の回数と家庭学習の内容を記入)
③健康チェックカード(体温、かぜ症状の有無)
④宿題(この日は「数のプリント」)

 こういうものがあれば、いつも学校と応対する保護者でなくても何とかなります。学校側の工夫が光ります。

 連絡ノートを見る限り、今日は特に、問題行動はなかったようです。

 まず宿題のプリントに取り組み、妻が書き残した順番で家庭療育を始めました。

 よく遊びに来てくれる同級生の女の子が途中から加わり、3人で進めていきます。

 いつものように、計算ドリルのマルつけを彼女にお願いしましたが、24問中4問も間違えていました。

いつもは全問正解なんだよ。●●(息子の名前)さんのお母さんがやる時より、急いで答えを書いている感じがする

 そうなの? 観察力が高いなぁ。ありがとう。

 ママのように厳しくないから「なめている」、ABA(応用行動分析)で言うところのコンプライアンス(大人の指示に従うこと)が不十分なのかもしれません。何とかしないと。

 しかし、療育が終わった後に気付いたのですが、強化子を使うのを忘れていました。

 そりゃあ集中しないわけです。コンプライアンスではなく、ぼくのやり方に不備がありました。

 最近一番のお気に入りの強化子はガムで、妻が大量に買ってきては隠しておくのですが、息子が隠し場所を探し当てて勝手に食べてしまうーという話を聞いたことがありました。

 妻にLINEで現在のガムの隠し場所を聞き、一件落着。
 確かに、そこなら息子も分からないはずですし、言われなればぼくも見つけることができないはずだ。

 夕食を作ってお風呂に入って寝かしつけるのは、何の問題もなくできました。

 順調に進んだ1日でしたが、すごく疲れました。

 疲れの原因は分かっています。

 「息子と同級生の女の子を同時に応対することによる気疲れ」です。

 宿題と家庭療育が終われば、息子は庭で畑に水やりをして自転車でお出掛けしたいし、同級生は大人(妻やぼく)とおしゃべりしながら家の中で過ごしたいしで、「あちら立てればこちら立たず」の状態が続くわけです。

 両者のバランスを取りながらどう応対していくか。

 同級生が家に帰る時間も、しっかり管理しなきゃいけませんし、無事に家まで送り届けなければいけません。

 うちは障害児の一人っ子ということもあって、妻もぼくも、同学年の健常児がどのぐらいの成長具合なのか分かっていません。

 息子と比べて「健常児はすごく大人だ」と思ってしまいがちなのですが、当然ながら大人なわけはなくて、「なるほど、小4はこのぐらいの感じなのか」と、接するたびに軌道修正をしていくのです。

 妻から事前に「大変だよ」と聞いてはいましたが、確かに高いコミュ力が求められます。すごいな妻。

 「エア父子家庭」初日、意外なところにパワーが必要なことが分かりました。

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