withコロナ時代の運動会はいろいろとスゴい
息子が通う小学校の運動会が予定通り開催されました。
前日の昼は激しい雨で「これは延期だね」と妻と言い合っていたのですが、夜になっても学校からメールで連絡が来なくて、「ええっ、やるんだ。大丈夫かなぁ」とかなり心配していました。
結果して運動会の最中に雨が降ることはなく、終わり頃には晴れ間も見えてきました。学校側の判断が見事に当たりました。
前日段階で延期を決めた小学校も市内にあったとのことですが、降水確率60%でしたからね、その判断も致し方ないと思います。
息子が通う小学校では、昨年度は新型コロナウイルスの感染防止のためこの時期の開催は取りやめ、規模と入場者を大幅に制限した上で秋に開催したそうです。
昨秋は観に行かなかったので、コロナ禍の中での運動会は今回が初めてです。
いやこれは大変ですね。
開催の準備と当日の運営をされた学校の先生方をはじめとするスタッフ、PTA役員の皆さん(妻も入っていますが)のご尽力には頭が下がります。
この日は夜勤明けでしたので起きた段階で息子と妻はおらず、家に置いてあった紙のリストバンドをして一人でグラウンドに向かいました。
学校からのお便りによると、リストバンドの配布は1世帯に2つ。一度接着してはめると使い回しできないタイプのやつで、これは裁判所の傍聴券の抽選で並ぶときに配られるやつと同じですね。どこに売っているのだろう。
グラウンド周辺には結構人がいましたが、「じじ・ばば」はほとんど見かけません。
「1世帯2人」という入場制限がかかると、そうなっちゃうんですね。
もちろん、敷物で場所取りして酒を飲んでいる団体もいません。
グラウンドには子どもたちの応援歌が響いていましたが、これは事前に録音したものを流しているそうで、子どもたちはペットボトルや手を叩くなどして「無音」で応援していました。
徒競走が終わってグラウンドの中で待機している児童に、スタッフが「息が整ったらマスクをしてください」と促していました。
そうか、ゴールした後のために子どもたちはみんな、マスクをポケットに入れて走っているのか。
教育委員会がマニュアルを作っているのかもしれませんが、しっかりと感染防止対策がなされていますし、それでいて無理をしている印象も受けません。よくできています。
入場制限をかけた代わりということなのでしょうけど、YouTubeを使った限定ライブ配信もありました。
これはとても便利でした。次の息子の出番まで時間があったので一旦家に戻り、ずっとYouTubeライブを付けっぱなしにしていました。
学校からのお便りに記載されているURLを打ち込むのが面倒、というかYouTube観るのにURLを手打ちしたのは初めてでした。
「『学校名+運動会』で検索できるようにすればいいのに」と一瞬思ったのですが、お便りには「限定配信」「URLを漏えいしないように」「音楽著作権の関係から、全校パフォーマンス等は無音」などと注意書きがあって、なるほど、それもそうか、と。
映像はこんな感じで、ものすごく遠景なのでこれで観戦は無理なのですが、会場アナウンスを聞くことができるので、プログラムの進ちょく状況は分かります。
あと、先生やPTA役員と思われる方々の雑談もバンバン拾っていて、これはこれでライブ感があっていいですw
ぼくが観ている間はずっと「視聴者数2人」でした。もっと活用されていいサービスだと思います。
準備された方々に敬意を表して、「いいね」を押しておきました。
競技の方はというと、息子が出た最初の種目・80メートル走は4人中4着でした。
ママに「早く走ってね」と言われていたのに、全くダメでした。
ぼくの見た限り、4年生の中で一番遅かったです。
本部のテント席で見ていた妻によると、走っている間ずっとニコニコしていて、本部席前に向かってピースをかますほどご機嫌だったそうで、他のPTA役員の方々が「なんかすごく楽しそうだね」と苦笑いしていたそうです。
でもまあ、ゴール後は奇声を発することなくおとなしく座っていたし、指示に従ってマスクもしていたし、本年度はここまでで良しとするか。
親としてはこれでいいのですが、息子も紅組の一員として参加しているわけで、彼は紅組の得点増には何ら貢献していません。
僅差で負けて「◯◯さん(息子の名前)がちゃんと走らなかったからだ」と思われるのも切ないので、紅組が勝つにせよ負けるにせよ大差が付いてほしいなぁと期待していたところ、そうなりました。
ぼくは、この紅白で競わせるということの教育的な意義がよく分からないのですが、まあホッとしました。
来年度には、息子はちゃんと走ってくれるのだろうか。それに向けて、どんな準備をすればいいのだろうか。
徒競走をゴール地点で観続けていて気付きましたが、走っている児童(大部分は健常児)は「全力を出し切って顔を歪めながらゴールする」子と、「マイペースで流しているように見える」子の2タイプにはっきり分かれていました。
本番で全力を出し切るように教えるのは難しそうですので、せめてマイペースで走るように導ければなぁ…などと思いを巡らしていると、閉会式が終わり、「全児童は自分の椅子を持って校舎に戻ってください」とのアナウンスが流れると、わが息子は全速力で校舎に戻っていきました。
校舎内に戻る早さは、全校児童でダントツの一番でした。
息子よ、勝負をかける場所はそこじゃない。
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