そろそろ土を再生させなければ

このサイトはタイトルが示す通り、重度自閉症がある息子の療育と成長について書いていくのを目的に作ったのですが、せっかくなので「趣味・日常」「ローカル話」というカテゴリーも設けてみました。そのうち「趣味・日常」の1本目の原稿であります。需要があるのかどうか分からないですが、一応書き始めてみます。庭の畑についてです。

 現在住んでいる中古住宅にもともと畑はなく、購入した段階で庭には低木が5本と芝が植わっておりました。
 芝は、前に住んでおられた方がかなり昔に庭全体に植えたと思われますが、各所で雑草(主にイネ科)との戦いに敗れ、細々と命をつないでいる状態でした。土は非常に固く、肥料っ気も全くありませんでした。

 ここで暮らし始める前年の秋〜冬、「ハーブを植える場所」「畑にする場所」を決め、それぞれ整備しました。芝の生き残りをはがし、土を50〜60センチほど掘り返し、ふるいにかけてガレキや石を取り除いた土を元の場所に戻すーという作業です。
 かなりの重労働でした。ネットで調べたところ、本当は1メートルぐらい掘り返すといいそうですが、気力・体力的にしんどいので「手抜き」しました。

 で、待ちに待った春、ホームセンターから肥料を少し買ってきて、ハーブや野菜の苗や種を植えました。しかし、2週間ぐらい経っても芽が出てきませんし、苗は全てしおれ、全滅してしまいました。

 「なんでだろうね〜」と妻と言い合いながら原因を探り始めると、すぐに分かりました。ジョウロで水をたっぷりあげても、10分もすると土の表面がからからに乾いてしまうんです。
 もともと肥料っ気ゼロの土だったのですが、保水力もゼロだったのです。早く気付くべきでした。

 それで、「腐葉土」「赤玉土」「黒土」「バーミキュライト」「苦土石灰」「鶏ふん」…などをホームセンターで買い込んでは土に混ぜ、新しく買った苗と種を植えたら、今度はちゃんと成長してくれました。

自宅の庭で栽培した大根
1年目(2015年度)の冬に収穫した大根。「耐病総太り」という魅惑的な名前の品種だったのですが、全く太りませんでした

 「土を買う」のは初めてですし、こんなに多くの種類の土が売っていることすら知りませんでした。土って買うものなのか。
 1袋15キロとか40キロとかの単位で売っていて、ホームセンターで買うときは「量が多すぎて余るんじゃね?」と思っていても、実際に畑にまいてみると「全然足りねぇ!」なんです。これは「園芸・家庭菜園あるある」ではないでしょうか。

 土のメンテナンスをしたかいもあって、最初の年はハーブも夏野菜も生育が良かったです。ただ、夏野菜を引っこ抜いた後に種から育てた「冬野菜」大根がビミョーでした。

 肥料を追加して畝も作り直したので、土の栄養的には十分だったはずですが、畑を作る前段階の「掘り返し」が不十分だったようで、ずいぶんいじけたサイズの大根ばかりになりました。
 それでも、おでんや豚汁の具、大根もち、切り干し大根といろんな料理に活用しました。

自宅の庭で栽培したアーティーチョーク
2年がかりで育てたアーティーチョークの花。あんまり食べる部分がないそうなので、観賞用に花を咲かせてみました。巨大なアザミといった感じです=2019年7月

 ことし(2019年)は庭で畑&ハーブガーデンを始めて5年目です。土にはかなりの額をつぎ込みました。
 「家庭菜園があれば野菜はタダ」というわけではないんです。まあ、アマチュアですので、楽しいからいいのです。

 しかし、収穫物が年々ショボくなっているんですよね。ことしは特に。一番驚いたのがオクラとミント。オクラは例年、1.5メートルぐらいの高さになるのですが、ことしは30センチぐらいで成長が止まってしまいました。
 このサイトの立ち上げや猛暑で畑の手入れをする時間が短かったとはいえ、かなりショックでした。かわいそうで、申し訳なかったです。

 ペパーミント&スペアミントは最初に植えてずっと放ったらかしでした。本数が減った上に葉っぱもくすんだ色の株ばかりになっていました。
 それほど気にしていなかったのですが、2年目春の写真を偶然見たら、美味しそうな青々つやつやした葉っぱがびっしり。ミントってこんなに美しいのか…、すっかり忘れていたよ。

 上の写真、左は2016年5月に撮影したミントです。右は同じような構図で先ほど(19年9月)撮影したものです。手前に2本のミントがありますが、葉っぱが枯れたような色で元気がなく、雑草にまぎれた状態になっています。

 そろそろ土の再生が必要なんでしょうね。爆発的な繁殖力から「ミントテロ」なんて言葉があるぐらいのミントすら育たなくなるのですから、この庭のもともとの土、恐るべしです。ゆっくりと手なずけていこうと思います。

 ちなみに、畑は息子の療育にも役立っています。夕方にジョウロで水やりをするのが日課になっていますし、ことしの夏はミニトマトがマイブームで、自分でミニトマトをもぎ取ってはむしゃむしゃ食べていました。

 土を再生させれば、来年はもっと素晴らしい出来になるはずです。息子よ、来年のミニトマトはもっと美味しいはずだ、きっと。

 野菜の栽培は、かつて転勤で3年間暮らした新潟県小千谷市のクラインガルテンで覚えました。こうやって家庭菜園をやってみると、小千谷市のクラインガルテンの土がいかに肥沃だったか思い知らされます。オクラが2.5メートルぐらいに成長しましたからね。レベルが違います。
 生命力が強いはずの芝やミントですら手こずるわが庭の土ですが、土壌改良前の「肥料っ気&保水力ゼロ」時代から一貫して元気な植物があります。ハーブの「フェンネル」です。
 ミントは年々色と香りが劣化しているのに、フェンネルは色も香りも勢いも衰えることがない上に、種が飛んであちこちで「野良化」しています。理由は分かりませんが、元々ここにあった土と相性がいいのでしょう。畑エリアにおいては、モロヘイヤが最強のようです。

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