お世話になった人たちと場所たちを訪ねて〜GoTo小千谷市1泊2日
新潟県小千谷市には息子が生後4カ月の時、会社の人事異動で赴任し、家族3人で3年間暮らしました。
豪雪地として全国的に有名で、旧山古志村(現・長岡市)とともに「錦鯉発祥の地」として知られ、「四尺玉」という常軌を逸した(褒め言葉です) デカい花火を毎年打ち上げる、とても個性的な地域です。
息子にとっては「第二の故郷」のようなもので、妻とぼくにとっても、息子の子育てに悩み、診断名が付き、療育を始め、途方に暮れていたわれわれを支えてくださった優しい方たちが暮らす、特別な街です。
われわれ家族が暮らす新潟県新発田市から小千谷市は約100キロ。そういえば、政府のGoToトラベルを使って先月出掛けた赤湯温泉(山形県南陽市)とほぼ同じ距離です。
日帰りでも無理なく往復できるのですが、今回は新型コロナウイルス感染拡大に伴って新潟県が行っている「県民宿泊割引キャンペーン」を使って、1泊2日の旅程でおじゃましました。
ちょうど7年前の写真を見つけたので並べてみました。
いずれも、撮影場所は小千谷市の東山地区にある「子育て支援ひろば 木のこん」です。
当時、ぼくは血圧の薬を飲んでいなかったし、妻も飲んだ翌朝に胃もたれすることはなかったと記憶しています。
息子にもまだ診断名が付いておらず、「理由が分からないけど偏屈ですごく育てにくい子」だった時代です。
子どもがこんなに成長するのですから、親も変わっていくのは仕方ないですね。
「木のこん」は、われわれ家族が小千谷市に住んでいた時に誕生しました。
少子化に伴って閉園した旧保育園の施設とその周囲の山を使っています。
2004年10月に発生した新潟県中越地震で大きな被害を受けた地域でもあり、発足当初は「震災からの復興」という視点からローカルメディアの取材が相次ぎ、新潟県内では一時的に注目を集めていました。
メディアに取り上げられる機会はほぼなくなりましたが、「木のこん」は存続し、進化を続けています。
昨年10月に訪れた際の記事は「転勤で3年間暮らした新潟県小千谷市で出会った温かい人たちと温かい場所」と題してアップしています。
このブログのトップページに使用している写真は、その際に撮影したものです。
約1年ぶりとなった今回の訪問で、さらに進化している様子を知ることができました。写真でご紹介いたします。
①は裏山に向かう入り口に設置されたブランコ、②は裏山にできた「絶叫ブランコ」です。いずれも昨年はなかったものです。
①はともかく、高所恐怖症のぼくには②は無理で、もっぱら妻が乗っては絶叫を繰り返していました。
③④は室内の様子です。手作りの遊具が増えていました。
息子は特に、④の奥に写っているアコーディオンカーテンが大のお気に入りで、ずーっと開け閉めしていました。
⑤
⑤は室内の張り紙です。
この日はカメムシを目にすることはなかったのですが、オレンジと黒の色鮮やかな毛虫(写真は撮りましたがアップしません)がたくさんいました。
⑥は玄関、⑦は中庭の様子です。いずれも、1年前よりグレードアップしていました。
これは、帰り際に敷地内で物思いにふけっている(ように見えなくもない)息子です。
就学前、息子をまちなかの児童向け施設に連れて行っても、他のお子さんたちと一緒に備え付けの遊具で遊ぶことは少なく、施設のドアや階段を使ったヘンテコな遊びを一人で繰り返すため、かなり気が引けました。
しかし、「木のこん」では、いつでも何の気兼ねもなく好きなように遊べましたし、体も動かし放題でした。その自由さにどれだけ救われたことか。
進化を続ける「木のこん」ですが、自由さは誕生当初から変わっていません。
自由を愛するお子さんがストレスなく遊ぶことができる場所です。
お近くにお住いの方、いや遠方からでも、ぜひ。
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