重度自閉症児であり「鉄人」でもある息子にはトライアスロンが向いているかもしれないけど、スイムはキレイな海がいいです

東京五輪が始まりました。競技が盛り上がっているのは素晴らしいことです。

 開会直前にあったコーネリアス小山田圭吾氏をめぐる炎上騒ぎは既に、少し遠い記憶となっている感があります。

 しかし、障害児の親としては、小山田氏を追及し続けるというのではなくて、一連の炎上騒ぎから得られる教訓というか「学び」は、ずっと探していこうと思います。

 それにしても暑い。

 新潟県は雪国なので夏は涼しいと思っておられる方もいるようですが、そんなことは決してありません。

 五輪開会式の翌24日、妻はパートでぼくが休みだったため、終日、息子とサイクリングロードを走りました。自宅からいつもの折り返し地点まで計3往復、時間にして計5時間、距離にして約50キロ。気温は35℃ぐらいだったでしょうか。

 午前・午後で1日2往復はしたことがあるのですが、3往復は初めてで、さすがに足に違和感が出てきました。

 それでも、ととは負けるわけにはいきません。

4回自転車乗る?

4回自転車乗りません!終わりで〜す!

 勝った…。「4回乗る〜!」と言われても、ぼくの方がたぶん無理でしたが、ハッタリで乗り越えました。

 ぼくが乗っているのはいわゆる「ママチャリ」ですが、変速機が付いています。

 息子は「あさひ」の子ども用自転車で、変速機がなくタイヤも小さいことから、同じ距離を走れば息子の方がより体力を消耗しているはずです。

 それなのに、3往復目のサイクリングロードでも全速力で走り続け、ちょっと油断をすると置いていかれそうになります。

 恐るべきスタミナ。彼に変速機付きのスポーツタイプの自転車を買い与えるのは危険です。

 重度自閉症+中度知的障害があるといっても、体力的にはたぶん、9歳半の男の子の平均を上回っていそうです。

 知的障害児(者)とスポーツについては前回書きました。

 息子はいま小4で、健常児であればサッカーや野球、バスケなどのスポーツクラブに入って、あり余る体力を発散できていたでしょう。

 それ以外にも、自ら意思表示していろんなアクティビティに挑戦していたはずです。

 ずっと続けることができて、今の息子に向いた種目が何かないだろうか。

 これだけ自転車が好きなのだから「自転車競技はどうだろうか?」と妻と話してはみたのですが、競輪は一瞬の判断力や駆け引きが大事でしょうし、かなり危険が伴うスポーツですので、知的障害児(者)には厳しいと思われます。

 そこで、思いついたのがトライアスロン

 競技を観たことも参加したこともないのですが、東京五輪のお台場の水質問題から興味を持ちました。

 息子はまだ泳げないけれど、走るのは速いので、スイムとランを今後ゆっくりと練習すればいいかと。

 大会に出て好成績を収めるというより、競技を通じて障害の有無に関係なくいろんな人と交流ができるようになればいいなぁと。

 新潟県人でトライアスロン大会というと「佐渡」「笹川流れ」なのですが、どっちも海がすごくキレイなんですよね。

 「なぜわざわざお台場の海で?」ってのが不思議でグーグル検索していたら、こんな記事を見つけました。

 ライフネット生命が運営するサイト「ライフネットジャーナル オンライン」「IT企業人がトライアスロン倶楽部を設立。『東京五輪でお台場をトライアスロンの聖地に』」です。2015年10月にアップされたようです。

 記事を引用します(太字と蛍光マーカーは筆者)。

 「僕はお台場の海岸をイギリスハイドパークにあるサーペンタイン・レイクのような“聖地”にしたいんです。そこは世界で初めて水泳大会が行われた場所で、競泳の起源の地になっています。ロンドンオリンピック・パラリンピックのトライアスロンでは、サーペンタイン・レイクでスイムが行われました。 …
 特に競技場建設に莫大なコストをかけるくらいなら、日本が海を浄化する技術を開発し、その技術で世界中の海がきれいになり、そこでトライアスロンができる。そうなったら最高ですね」

 「ライフネットジャーナル オンライン」「IT企業人がトライアスロン倶楽部を設立。『東京五輪でお台場をトライアスロンの聖地に』」より引用

 なるほど、イギリスをお手本にしていたわけですね。

 今回の東京オリパラを機にお台場の海岸がトライアスロンの聖地となるのかどうか。

 海がきれいな田舎で生まれ育って人間としては、泳ぐどころか、近づきたくもないですが、都会の人々はタフなんですね。

 個人的な話で脱線していきますが、ぼくが初めて目にした「都会の海」は名古屋港でした。

 大学時代の後輩が名古屋港の近くに実家があって、「金城ふ頭には『ここは海です』という立て看板がある」「海水の色が日によって赤だったり緑だったりする」「魚がたくさん釣れるけどみんな形がヘン」などなど、名古屋港をめぐる逸話をいろいろ聞かせてくれました。

 かなり話を盛っているのだとは思いましたが、その後、金鯱をかたどった巨大な遊覧船がおぞましい色の海を進む姿を名古屋港で目にした時、「あいつの話もあながちウソではないのかも」と思いました。

 あれから30年以上。物欲(ぶつよく)子 (id:butuyokuko)さんのブログによると、金鯱の遊覧船はなくなったようですが、海の汚さは相変わらずようです。

 大学を卒業してからも仕事や観光で何度か名古屋に行きましたが、名古屋港まで足を延ばすことはありませんでした。わざわざ行く場所ではないという固定観念があります。

 物欲(ぶつよく)子さんもブログ内で引用されていますが、名古屋港管理組合のサイトにある「名古屋港の水質」という部分の記述がとても味わい深いです。

名古屋港管理組合では、名古屋港内の環境保全のため、関係行政機関と協力して、港内の水質浄化に取り組んできました。 その成果として、名古屋港の港湾区域内では、日常生活において不快感を生じない程度の水質が保たれています。
なお、都市河川からの栄養塩に起因する富栄養化により、プランクトンが増殖して赤潮の発生が見られることもあります。

名古屋港管理組合「名古屋港の水質」より引用

 うまい表現です。どのレベルの汚さで「日常生活において不快感を感じるか」は人それぞれでしょうが、「そういう目標のもと頑張ってますよ」という意気込みのようなものは伝わってきます。


 「日常生活において不快感を生じない程度の…」ってパワーワードは、それこそ日常生活において、いろいろと応用がききそうです。

 これを「座右の銘」とすれば、志の高い人間だ第三者から思われることは決してないでしょうけど、ラクに生きることができるような気がします。

 ぼくも、「日常生活において第三者から不快感を持たれない程度の気合い」で生きていこうと、あらためて思いました。

 東京五輪のトライアスロンのスイム競技では、ゴール直後に吐いた選手がいたとの報道があった一方、「海水のにおいは気にならなかった」という参加者のコメントも紹介されていました。

 お台場の海が普段「日常生活において不快感を生じない程度の水質」なのかどうかは分かりませんが、大会当日に「スイミングするにおいて不快感が生じない程度の水質」だったのかどうかは気になります。

 しかし、ロンドンのハイドパークの中でも競技をするぐらいですから、水が臭いなどという不快感を乗り越えて泳ぎ切るのがワールドクラスの「真の鉄人」なのかもしれません。

 いやそれはスポーツではなく、ディスカバリーチャンネルのサバイバル番組のジャンルに属するような気がしますが。

 きれいな海でゆっくりと泳いで、マイペースで走って自転車に乗ってーというのは楽しそうです。息子にもそんな経験をさせてあげたいです。

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