「地元のドライバーは優しい人が多いなぁ」と思っていたけど、交通ルールを調べたら真逆の印象に変わってしまった〜息子とサイクリングをしている時に行っている自己流の療育について②
粟島のホースセラピーから帰ってきてからも毎日、息子とのサイクリングを続けています。
夏休みに入ってからは、夜勤明けで起きると息子が「自転車に乗りたい!」とうれしそうに寄ってきて、往復約15キロ・約1時間半のサイクリングをしてから一緒にシャワーを浴び、昼メシを食べ、クーラーのきいた部屋でしばらくゴロゴロしてから出勤ーというルーティンを繰り返しています。
連日の猛暑日でしかも平日の昼前となると、サイクリングロードですれ違う人はほとんどいません。
健康的といえばそうですが、かなりハードです。汗だくでヘロヘロの中、頭に浮かぶのはディスカバリーチャンネルの砂漠サバイバルものの動画です。
タイプの異なる屈強な男2人がぶつかり合ったり力を合わせたりしながら難局を乗り切っていくってストーリーなんですけど、わが家の場合、相棒である息子が屈強すぎて付いていくのが大変です。
ホースセラピーに行く前に、「サイクリングロードと交差する道路を三つのカテゴリーに分けて、息子に対処法を教えている」という話を書きました。
今回はこの続きを。
サイクリングロードと交差する道路を渡ろうと息子と2人で待っている際、停まってくださるドライバーに「ありがとうございます」と言って頭を下げているという話を前の記事で書きました。
赤谷サイクリングロード(新潟県新発田市)に通い始めた当初、道路を渡ろうと待っているわれわれを見つけて停車してくれる車が多いことに感動し、そこから「ありがとうございます」運動は始まりました。
旧知の新発田市幹部と飲んだ時、「新発田のドライバーの民度は高い」と言って絶賛したこともありました。
しかし、この文章を書くに当たって、ネットで交通ルールについて調べていたら、印象がまるで変わりました。
「日本最大級のクルマSNSサイト」をうたう「みんカラ」のブログ記事「横断歩道の自転車についてのやりとり(道交法38条)」の図を引用します。
大昔に車の運転免許を取った時に学んだことを思い出しました。
言われてみれば、サイクリングロードと交差する道には、自転車横断帯のみの個所はありませんが、「横断歩道」「横断歩道・自転車横断帯」「何もなし」の3種類がありました。
ってことは、「横断歩道・自転車横断帯」の手前で停まる車は、酷暑の中をサイクリングしている奇特な親子への親愛の情から道を譲ってくれる「人情味あふれるドライバー」なのではなく、道路交通法に定められた義務を果たしているってだけなんだ。そうなのか。
息子に道路の横断について教える際、こうした道路交通法の区分を気にせずに、個人的な経験だけで勝手に「カテゴリー①〜③」に分けていました。
停まってくれるドライバーに「優しいなぁ」「ありがたいなぁ」と思っていたのですが、道交法38条を復習した今となっては、われわれ2人が横断待ちをしていても停まらないドライバーに「交通ルールは守った方がいいですよ」って注文を付けたくなります。
そういえば、サイクリングロードと交差する道路の脇でたまにパトカーが待機しているのを目にしたことがありましたが、あれは一時不停止を取り締まっていたんですね。捕まっている車もいました。
この前書いた記事では、自閉症児に安全運転を教えていると自動運転AIの開発をしているエンジニアみたいな気持ちになると書きましたが、この件などはまさにそうで、AIも自閉症児(者)も道交法のルールを教えれば「本人」はしっかりと守るでしょうけど、「道路上で会う人々が道交法を守らない場合も結構ある」ことを理解して、守らない人々との事故に巻き込まれないようにする方策も教えなければいけません。
「みんカラ」の記事「横断歩道で対向車にパッシング」の図を引用します。
こうした啓発をしていただけるのは、ありがたいです。
片側のドライバーが停まってくれたのに、反対側のドライバーが停まってくれないーってのが一番面倒なんです。
重い障害があるわが息子に限らず、片方のドライバーが停まってくれたから横断報道を渡ってみたら反対方向から車が来て事故に遭うーというのはありそうです。注意力を補い合い、助け合うことが大事です。
道交法38条を復習した今、サイクリングロードの「横断歩道・自転車横断帯」で停まってくれる車に対して、感謝の念を示す必要はないということが分かりました。
なのですが、横断歩道の有無や種類に関わらず「停まってくれたドライバーに感謝の念を伝える」というのは、息子の療育としては非常に優れているため、続けることにします。
この経験を重ねることによって、登下校時に出会う人々へのあいさつも徹底されるかもしれませんので。
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