支援級の保護者だけど地域の障害児(者)コミュニティーとつながりたいと思った時に頼りになる組織

息子は特別支援学級の4年生になりました。

 就学時に支援校にするか支援級にするかというテーマについては、過去に何度か書いております。

 妻もぼくも、支援級を選んで正解だったと確信しています。

 同じ町内の子どもたちと保護者の方々に、障害がある息子の存在を知ってもらうことができました。

 同級生が家に遊びに来てくれるという、想定外の「ごほうび」もありました。

 来てくれるのが息子と遊ぶというより妻やぼくとお話をするためだとしても、少なくとも息子はその同級生から嫌われていないのは間違いないでしょう。

 障害ゆえ友達をつくることができず、きょうだいもいない息子にとって、年齢が近い同世代の子どもと同じ空間で一緒に過ごした時間は、一生の財産になるはずです。

 関わってくれた同級生も、この先大人になっても「近所に変わった子がいたなぁ」と記憶の片隅に残してくれるかもしれません。

 と、今のところ「いいことづくめ」の支援級なのですが、「このままでいいのだろうか」という不安もここ最近、出始めてきています。

 息子はことし10歳になります。2桁です。

 見た目も世間的な扱いも児童から少年に変わり始め、これまでは「かわいいから」で許されていたものが、そうでなくなってくるはずです。

 障害児の親からみると、健常児の10歳=小4というと、精神的にかなり立派に成長しているように見えます。
 当たり前ですが、障害がある息子との差がますます広がっていきます。

 就学前に市内の障害児向け支援センター(幼稚園)に通っていた頃は、市内の障害児保護者コミュニティーに所属しているという実感がありました。

 センターの卒業生は住んでいる学区の支援級か、市内外をエリアとする県立の支援校で就学先が分かれ、保護者間のつながりが薄くなっています。

 支援校に進んだ保護者さんたちはつながりを維持しているのかもしれませんが、支援級ですと横のつながりは全くなく、情報も入ってきません。

 そうした点をカバーしようと、先月、地元の「NPO法人新発田市手をつなぐ育成会」に入りました。

 「手をつなぐ育成会」の存在については、ぼくの仕事の関係もあって、息子に診断名が付く前から知っていました。

 知的障害者の親でつくる歴史ある全国組織で、知的障害者の権利擁護などの立場から国に政策提言などを行っている、と。

 入会の申し込みをするに当たり、あらためてネットでいろいろ調べてみました。

 全国手をつなぐ育成会連合会のサイトから引用します(蛍光マーカーは筆者)。

今まで育成会運動を支えてきた会員は団塊以上の世代が多く、社会の趨勢にともない高齢化は着実に進んでいます。一方で、少子化の中にあっても障害児の数は増えていると言われていますが、福祉サービスが充実するなか、共通の課題のために障害者運動を進める仲間を、若い世代に得にくくなってきています。

全国手をつなぐ育成会連合会サイト「一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会について」より

 引用したサイトによると、「知的障害児を持つ3人の母親が障害のある子の幸せを願って、教育、福祉、就労などの施策の整備、充実を求めて、仲間の親・関係者・市民の皆さんに呼びかけたことをきっかけ」に会の前身となる団体が設立されたのが1952(昭和27)年。各都道府県に育成会が結成され、全国組織の社団法人になったのが1955年とのことです。

 1955年といえば、保守合同により自由民主党(自民党)が誕生し、左派・右派の社会党が統一して「55年体制」ができたという、社会科の教科書に載るような時代のことです。

 現在まで組織を存続させていくためには、苦労もあったようです。

 「社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会」として様々な活動を進めてきた団体は2014年、社会福祉法人の事業を停止し社会福祉法人格を返上、現在の「全国手をつなぐ育成会連合会」を任意団体として発足し、2020年4月に一般社団法人格を取得しています。

 社会福祉法人格を返上した経緯については、「福祉新聞Web」の記事に詳しく載っています。
 労働新聞社の記事によると、社会福祉法人の解散による職員の解雇は訴訟に発展しています。

赤谷サイクリングロードを自転車で走る息子
写真=「NPO法人新発田市手をつなぐ育成会」の事務所は、息子が最近ハマっている赤谷サイクリングロード沿いにあり、これも何かの縁だと感じています=2021年4月、新潟県新発田市

 歴史と伝統ある組織ゆえ、立ち上げの段階から活動されてきた方々の高齢化が進み、次世代への継承が大きな課題となっているようです。

 知的障害者の親になって痛感しましたが、身体障害者や精神障害者と違って知的障害者の場合、当事者が主体となって権利擁護などを国に訴えていく活動を展開するのは難しく、どうしても保護者と支援者が主体にならざるを得ません。

 「手をつなぐ育成会」の活動が極めて重要なゆえんです。

 話が大きくなってしまいましたが、地元の育成会に加わることで、少しでもお役に立てればいいなと思っております。

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