コロナ禍の田舎で子どもが感じるストレスと、大人が感じるストレス
息子が通う小学校で今週から「分散登校」が始まります。学校に行くのは週2回で午前中のみ、給食なしーという形です。
本格的な学校再開に向けて一歩前進したともいえますが、なんとも中途半端な感じもします。
一斉休校だけどその代わりに「自習ルーム」「学童保育」で対応してくれた今までの形の方が「助かる」と思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
感染拡大のペースが鈍ってくれば月末から通常授業が始まるかもしれないと期待しつつ、もう少し辛抱するしかないようです。
公園で遊んでいる子どもに怒鳴ったり警察に通報したり、店などに嫌がらせをする「自粛警察」が話題になったりと、ギスギスしたニュースが目立つようになりました。
「都会は大変だなぁ」と少し他人事のようにも感じていましたが、感染者の少ない地方でも、県外ナンバーの車に投石したり車を破壊したりと野蛮な事件が起こっているようです。
われわれ家族が暮らす新潟県は幸い、そういう悲しいニュースはまだ聞きませんが…
わが息子の様子をみるに、コロナに伴う休みでストレスがたまっていないようです。
それでも、分散登校とはいえ学校が始まるのはうれしいようです。
天気が良かったことも幸いしました。学校のグラウンドをはじめ、海に山に田舎道にと近場で思いっきり体を動かすことができ、夜もぐっすり寝てくれます。ありがたいことです。
そもそも人口密度の低い地方の方が「3密」になりにくいですので、都市部よりはストレスがたまりにくいのでしょう。
とはいえ、「地方の大人」もそれなりにストレスをためているはずです、ここ数日は特に。
われわれ家族が暮らす新潟県の下越地方は稲作農家が多く、ゴールデンウィーク中に一斉に田植えをします。
毎年この時期になると、会社勤めで別の地域に住んでいる家族も実家に帰ってきて、田植えを手伝います。
妻もぼくも実家が農家ではないのでそういう経験はありませんが、この地域で暮らしていると実感することがあります。
ゴールデンウィーク後になると地元の飲み屋とパチンコ屋が急に混み始めるのです。
ぼくはパチンコをやる習慣がないですが、駐車場の車の数が全然違うので分かります。
田植えが終わると、パチンコに行き、飲食店街に飲みに出掛ける稲作農家の方が結構いるのだと思われます。
ことしは天候にも恵まれ、絶好の「田植え日和」が続きました。
しかし、コロナの影響でことしは、パチンコ店に対する「県による自粛要請」(変な表現だ)が続いています。
居酒屋に対する自粛要請はゴールデンウィークの最終盤に解除されましたが、「接客を伴う飲食店」(コロナ騒動で初めて聞いた表現です)はまだ解除されていません。
居酒屋が解除されたのは、関係者としてはありがたいのですが、まだまだ客足が戻っている感じはありません。
これはぼくの主観的な見方ですが、居酒屋って「パチンコ(などギャンブル)で当たったから仲間を誘って来た」「スナックやクラブに行く前の景気づけ&腹ごしらえ」というお客さまにかなり支えられていると思うのです
周囲を見渡す限り、これを書いている5月10日時点ではほぼ田植えが終わっているようです。
しかし、労働の疲れを癒す(?)パチンコ店もスナックもクラブも閉まっています。
ストレスがたまっている稲作農家の方が結構おられるのではないでしょうか。
我慢強い(とされる)県民性ゆえ、目立ったトラブルは発生していないようですが、農家の方に限らず、息抜きは必要です。
パチンコ店やスナック、クラブに対する新潟県の休業要請は20日までとのことです。感染拡大が収まり、要請が解除されることを祈るばかりです。
しかし、解除された際の「盛り上がり」はスゴそうです。
「喜ぶのはまだ早い」と言われそうですが、政府が言うところの「新しい生活様式」を参考に、静かにしみじみと喜びをかみしめたいと思っております。
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