療育開始から3カ月、ようやく動作模倣と音声指示にチャレンジ〜自閉症子育てマンガ「かにママのABA療育日記」010

「かにママABA療育日記」第10作です。

「かにママのABAセラピー」010と題したマンガ

マンガのアップは2カ月ぶりです。息子は数日前に10歳になりましたが、ここに描いてあるのは、妻がABA(応用行動分析)に基づく家庭療育を始めて2〜3カ月、2歳9〜10カ月ぐらいの頃の話です。

 当時の日記からコピーした部分の落書きは、当時の息子がボールペンで書いたのだそうです。ノートに向かって何か書いているママの真似をしたかったのでしょう。

 前回(第9作)はこちらです。

 このマンガでは、通し番号006から家庭療育を時系列で振り返っています。ざっとまとめると、こんな感じです。

セラピー開始。イスに座ることすらできない

1週間続けたら座れるようになった!

息子の体調不良で10日ほど療育を中止(ここまでが006)

療育を再開するもイスに座れなくなる。焦ってアプローチを誤る(007)

泣き続ける息子と根比べ。ようやくイスに座るように(008)

泣かずにイスに座れるように(009)


動作模倣、音声指示を開始(010)

 「イスに座る」というのは、つみきの会のテキスト「つみきブック」の課題に取り組む以前の話で、スタートラインに立つまでに3カ月かかったことになります。

 確かにこの頃はずーっと動作模倣をやっていました。

 親としては、発語の遅れ(発語が全くない)から不安になって診断を受け、自閉症という診断名をもらって、すがる思いでABAを始めるわけで、「とにかく1日も早い発語を!」という祈りとともに日々過ごしていました。

 そして当時は、「こんなことを続けていて発語に結びつくのだろうか」という疑問もありましたが、今は、結び付いたと確信しています。

 「こんなこと」ができなければ、言語の遅れが伴う自閉症時にとって高度な(健常児は難なくできるようになりますが)発語までたどり着くのは無理なのです。

 息子は5歳になってから、急に「言葉のような音」を発するようになりました。

 このABAの家庭療育と、診断を機に長岡療育園で始まった感覚統合(遊戯療法)のリハビリ、新発田市に引っ越してから始めたミュージックセラピー(音楽療法)、この三つのおかげです。

 言語の発達については、過去にこちらに書きました。

 発語がない時期には、どうしても発語にばっかり目が向いてしまって焦りが募ってばかりなのですが、息子の場合、いろんなことができるようになった集大成の一つが「発語」でした。

 妻が挫折しないで続けてくれたおかげで、息子の今があるのです。

 しかし今回のマンガに描いたこの時期は、息子が「いずれ発語できるようになる」とは想像もつかなかったですし、息子の障害の重さもまだよく理解していませんでした。

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