「コロナ休み」も終盤戦
政府の発表によると、4月から学校が再開し、わが息子も含め全国の小学生は無事に新学期を迎えられそうです。
とはいえ、世界的には全く終息する感じはありません。政府が一斉休校の要請を発表した時より深刻さが増しています。
新潟県内でも毎日のように感染された方が新たに確認されております。
ここからは超ローカルな話になりますが、新潟市以北の県内、われわれ家族が暮らす新潟県新発田市を含むいわゆる「阿賀北」(阿賀野川の北側)では、まだ感染者が確認されておりません(3月23日現在)。
家族の日常的な生活範囲がほぼ阿賀北エリアで収まっていますので、家庭にウイルスを持ち込むとすると、新潟市中央区の職場に電車通勤するぼくだけです。
そんな環境で暮らしておりますので、地元は「中国や欧米は大変だね」「日本中あちこち大変だね」「新潟市も大変だね」といった感じで、あまり緊迫感がありません。
ということもあって、休校中の息子は近場の屋外で遊ばせています。
遊ばせている場所に「罹患(りかん)すると重症化の恐れが指摘されている」ご高齢の方はほとんどいませんし、お子さんも多くありません。
本当に暖冬で助かりました。例年ですとまだ雪が残っていてもおかしくない時期なのですが、全くありません。
気温が20℃近くまで上がった翌日にあられが降ったりと天候が不安定な日もありますが、気温は例年より高めですので、水遊びが好きな息子は大喜びです。
とはいえ、ひざまで海に浸かって遊んでいるのは息子だけでした。しかも2時間も。
やはり「アラブのゲリラが乗り回すトヨタのトラック」並みに頑丈です。そういえば息子は今冬も、インフルエンザはもちろん風邪すら引きませんでした。
一斉休校に伴って新発田市内の小学校が始めた「自習ルーム」にもお世話になりました。
「小3までが対象」というだけで、支援学級に通う児童に関するアナウンスがなくて不安だったのですが、快くみていただけました。
この自習ルーム、療育的にもプラスでした。
自習ルームを担当する先生はローテーションで決めているようで、どの先生が担当なのか行くまで分かりません。
息子からすると、なじみのない大人(しかも教育のプロ)の指揮下で過ごすわけで、これは貴重な経験です。
学校生活であまり絡みのない先生に息子のことを知っていただく機会にもなります。
「孫の体力がありあまっているので、天気がいい日は学校のグラウンドで走らせている」という話を妻がご近所のおばあちゃんから聞き、わが家でも始めました。
ただグラウンドを走るだけでも楽しそうですし、校庭には古タイヤと木製の電柱、鉄のチェーンを使って作られた遊具があって、これもお気に入りです。
妻やぼくに「じゅんばん!」「ここ!」などと指示を出しながら1時間近くも同じコースをぐるぐると回ります。
この遊具は普段も遊べるはずですが、息子の性格から推測するに、他の子に遠慮してほとんど使ったことがない可能性が高いです。
彼としては、今回の休校によって入学以来初めて、遊具を独占できたのでしょう。
当初は「そもそも必要だったのだろうか」という疑念もあった一斉休校ですが、個人的には、悪いことばかりではありませんでした。
われわれ家族が「のんき」に過ごすことができているのは、学校関係者のご尽力と暖冬のおかげです。
当たり前ですが、阿賀北エリアでいつ感染者が確認されてもおかしくありませんし、家族がかかる可能性だってあります。
できる予防策は講じた上で、のんきに過ごせるうちは、のんきに過ごそうと思っております。
どうでもいい話かもしれませんが、新型コロナウイルスのニュースで珍妙なカタカナ英語が多用されるのが気になっています。パンデミック(世界的大流行)は分かりますし、クラスター(集団)は研究者の間で一般的に使われている用語なのでしょう。でも、「オーバーシュート」「ロックダウン」って何なんだ? ビリー・ジョエルの曲のタイトルみたいな響きですし、カッコいいとでも思っているのでしょうか。あるいは、「全滅」を「玉砕」、「敗走」を「転身」、「暴力」を「愛のムチ」などとを言い換えるがごとく、言葉遊びによって何かをごまかそうという意図があるのかもしれません。「あなた方は無敵ではない」とストレートな言葉で世界の若者に呼び掛けた世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長を見習ってもらいたいものです。頑丈なわが息子も無敵ではないことに気づかせてくれました。気をつけます。
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