「コロナ休み」が始まってしまいました
新潟市が2月29日午前、新型コロナウイルスの感染者が発生したと発表しました。われわれ家族が暮らす新潟県内では初です。
安倍晋三首相が全国一律の休校要請について表明したのが27日夕方、首相官邸で会見形式の原稿読み上げを行ったのはこの日の夕方でしたので、新潟のコロナは「おー、ずいぶんとタイミングよく(?)来たなー」という受け止めでした。
非常時にどのような対応をできるかをみれば、その組織が優秀かどうか分かるものです。
新潟市での発生確認がスマホのニュース速報アプリに届いたのが29日午前10時すぎだったのですが、そのわずか2時間後、町内会主催で今週末に開催予定の「6年生を送る会&新1年生を迎える会」の中止を伝える文書がわが家にポスティングされたのです。
うちの町内会、ものすごく優秀です。首相官邸より頼りになりそうです。
この日の夜には、地元の新発田市から市内公共施設の休止についてメールが来ました。これまた迅速なのですが、ほとんどの公共施設を閉めるんですね。
役所としたら施設を一律で閉めるのが一番手堅い措置でしょうが、子育てをしている市民からしたら、春休みが3週間近く早まるし公共施設はやっていないしで、どうすりゃいいの?ってところです。天気良ければ外で遊べるのですが、天気が悪かったら…。
翌3月1日の「つみきの会」新潟定例会は、予定通り開催されました。
会場の新潟ユニゾンプラザ(新潟市中央区)は、いつもなら福祉関係の講演会や研修会、ビジネス系のセミナー、カラオケ発表会などに参加する親子連れやスーツ姿で野心的なオーラを出す若い男性、着飾った中年女性たちであふれているのですが、それらのイベントはほとんど中止になったようでガラガラでした。
妻が定例会に参加している間、いつものように息子を連れて車で新潟市内をあちこち回りましたが、やはりどこも閑散としたものでした。かなり異様です。
しかし、息子としては人出が少ない方が走り回ったり自動ドアで遊んだりしやすいようで、彼なりに「非日常」を楽しんでいました。
午前中に新発田市から新潟市に向かう際に通ったバイパス(新新バイパス)が普段の日曜日と比べて通行量が半分以下ぐらいでした。
夕方に入った新潟市中央区の「餃子の王将」がものすごく混んでいたことも合わせて推測するに、新潟市民は普段通り生活をしているけど、買い物などで市外から新潟市を訪れる人が激減したのだと思われます。
県外からみれば「新潟県で初の感染者」という受け止めでしょうが、新潟県民としては、発生したのは新潟市なので、新潟市には近寄らないでおこうーって発想をしたのかもしれません。
そんな中、実質的な春休みが今日から始まりました。午前中は天気が良かったので、息子は庭で水やりをして喜んでいたのですが、午後からは雲行きが怪しくなってきました。どうしよう。
数日前に会社帰りに乗ったタクシーの運転手さんが「人が外に出なくなって大変です」と嘆いておりました。
感染者の確認が報道された29日以降、妻のスマホには会食や飲み会、会議などの中止・延期を知らせる連絡がLINEやメッセンジャーに相次ぎ、「気持ちが暗くなる」そうです。
瀬戸際とされる「ここ1〜2週間」でしっかり収束してくれればいいのですが、こんな状態がさらに続くようであれば、タクシー業界や飲食業界は致命的なダメージを受けるでしょう。
子どもたちは運動不足になり、保護者の方々のストレスもたまるでしょう。
たまたま今日はぼくが休みですし、妻も行く予定だった飲み会がコロナにより中止になったそうですので、夜は家族3人で妻の実家(焼き鳥店)に行こうかな。憂さ晴らしと景気づけが必要です。
「何か起こったら、起こったこと全部がお前らの責任だからな!」などと行政の責任を無限に追及しようとする市民はどこの地域にもおられるでしょうから、「学校をすべて休みにし、公共施設もほとんど閉鎖」という安全策を地方自治体がとったことについては、一定の理解はしております。
ただ、「閉鎖する」だけなら誰でもできますし、それだけで終わるのであれば、市町村長や都道府県知事といった政治家を行政機構のトップに据えておく意味はないでしょう。
学校が休みになって行くところがない子どもたち、育児に悩む保護者たちに対して、どのような代替策を用意できるかという点で、地方行政のトップには知恵を絞っていただきたいものです。政治家の皆さんにとっても、次の選挙をラクに通過できるか苦労するか無職になるかは「ここ1〜2週間」が正念場といえます。
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