久々に激しく息子の心をつかんだプレゼント
息子はモノに対する執着が薄くて、食べ物以外にモノをねだられたことがほとんどありません。
「電車に乗ってお出掛けしたい!」「市民プールに行きたい!」といった体験型の消費に関する要求がほとんどで、物欲はないようにみえます。自閉症児の特性なのかどうかは分かりませんが。
ですので、息子に何かを買い与える際には、「こういうモノなら気に入ってくれるのではないか」と彼の嗜好を「忖度」した上で、当てずっぽうで選びます。
もちろん、外れることも多々あります。
これまでの最大のヒットは、年長組の秋に買ったストライダー(子ども向けランニングバイク)でした。今も車のトランクに常備してあります。
そして先日、ストライダーを超えるかもしれない逸品を購入しました。
これです。
道路工事の現場に置いてあるやつです。
プラスチック製の赤い三角錐状の物体は「コーン」と呼ばれているものです。
二つのコーンをつなぐ阪神タイガースのようなデザインの棒の名称は分かりません。
「コーンバー」とでも呼ぶのでしょうか。だとしたら、アイスクリームの商品名みたいです。
今思えば、このコーンは息子にとって、「自動ドア」「シャッター」と並び、2〜3才の頃から大好きだった「三種の神器」みたいなものでした。
自動ドアを自宅に設置するとなると相当な出費が必要です。以前から妻と「宝くじが当たったら自動ドアを取り付けよう」と言い合っています。
そのためにも、宝くじを買うという生活習慣を導入しなきゃいけません。
シャッターは自宅の車庫に付いているので、いつでも遊ぶことはできるのですが、開閉すると結構大きな音が出るため、そうそういつも自由にさせるわけにはいきません。
「三種の神器」の中ではコーンが一番お手軽なのですが、そもそもコーンを買うという発想がありませんでした。
しかしある日、息子と2人で買い物に行ったホームセンターに売っていました。すごいなコメリ、何でもあるんだね。
その場で「コーン、買う?」と聞いても反応が薄かったのですが、翌日以降、息子はママに「コーン買いたい!」「ママとトトと3人でコーン買いに行く!」とずーっと繰り返していたそうです。
数日後、3人でホームセンターに買いに行った時のはしゃぎぶりはすごかったです。
健常児をディズニーランドに連れて行くと、こんなテンションになるのかもしれません。
購入したコーンとバーは息子のものですので、妻が早速、マジックで名前を書き、息子の顔のイラストを描きました。
子どもの名前とイラスト入りのコーンはそうないと思います。
家の門の脇に置き、息子と一緒に眺めていると、同級生の女の子が通り掛かりました。
よく道路に置いてあるやつだよね。なんでここにあるの?
これ、●●(息子の名前)が好きなんだよねー。さっき買ってきた
こんなの売ってるの?
売ってるんだわ、これが。ぼくもビックリした
翌朝には、お隣のおばあちゃんが話し掛けてきました。
おはようございます。これは、どうしたのですか? ●●(息子の名前)ちゃんの名前も書いてありますねぇ
●●が工事現場のコーンをえらく気に入っているので、買ってきたんですよ
でも、こういうのは、どこに売っているのですか?
コメリ(近所のホームセンター)です
へぇ〜〜〜〜〜〜〜
反応は上々です。家の前が小学校の通学路にもなっているので、息子の知名度アップにも役立ちそうです。
工事現場をみると、夜間に通行する人に存在を知らせるため、電飾が付いているコーンも見受けられます。
クリスマスが近くなったら、そんなデコレーションを施すのもいいかもしれません。
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