学習プリントのダウンロードサイトが素晴らしい!

先日、息子の学習プリントを無料のダウンロードサイトから大量に印刷しました。
 「ちびむすドリル」「ぷりんと きっず」(クリックすると各サイトに飛びます)という2つのサイトからです。

 どちらも、息子が通う小学校の特別支援学級で使っているようです。息子が学校から持ってくるプリントの端に小さくサイト名とURLが印刷されてありました。このさりげないPRの仕方は非常に効果的です。

 支援級や支援校ですと、同じ学年でもお子さんによって適したスキルの教材が違うでしょうし、同じお子さんでも「国語は小4レベル、算数は1年レベル」といったように得意・不得意のばらつきがあるでしょうから、こういうサイトは便利だと思います。
 仕事とはいえ、児童一人一人に合った教材を集めるだけでも一苦労でしょう。

 学校の先生や個人経営の塾の講師といったプロ向けのサービスなのかもしれませんが、小学校の学年別はもちろん、就学前の幼児向けも揃っています。自閉症児の保護者にとっても、本当に使い勝手がよくて素晴らしいサイトです。

 学校で使っているプリントはモノクロなのですが、元のファイルはカラーです。
 最初に印刷した時は「モノクロで十分だし、プリンターのインクがもったいなかったなぁ」と思ったのですが、シンプルなデザインのためか、プリント1枚当たりのインク消費はすごく少ないです。
 印刷を始めた時にプリンターから「インクがなくなりそうです」という警告が出たのですが、そのまま50枚ぐらい印刷できましたので。

算数のプリントに取り組む息子
写真=学校でもらったプリントに自宅で取り組む息子。楽しそうです=2019年12月、新潟県新発田市

 今回は主に算数のプリントを印刷しました。学校から持ってきたのと同じやつも見つけ、息子が使っているのは、小1の1、2学期用のものだと分かりました。
 余談ですが、最後のセンター試験が先日あって新聞に問題が載っていましたが、受験生もみんなこういう初歩的なプリントからスタートして10年ちょっとで大学入試レベルに至るのだなぁと考えると、気が遠くなる思いがします。子どもって大変なんだなぁ。もうテストは受けたくないなぁ。

 これらのプリントを印刷したのは、学校の予習・復習のためではなく、主に息子が「暇つぶし」に使うためです。

 妻によると、こうしたプリントは家庭療育でも使っているようですが、療育では、学校で今教わっている同レベルの内容のものを使うのに対し、こうした「暇つぶし用プリント」では、息子の現在の達成度からみて簡単な内容のものを使うのだそうです。

 息子はもともとこういうプリントが好きなようです。簡単にできるものであれば達成感が得られますし、妻とぼくから「よくできました」と褒められますし、彼にとってはいいことずくめです。

 自閉症児である息子にとって、どうやって暇つぶしをするかというのは、かなり重要なことです。
 息子がいたずらしたり大声を出したりという問題行動を起こすのは、暇でやることがない(見つからない)時なのです。

 逆に考えれば、暇な時に「これをやろう」ってのがあれば、そうした問題行動は起きにくくなるのです。

 妻によると、自閉症児が暇な時間をうまくつぶす能力のことを、「余暇スキル」と呼ぶのだそうです。
 ABA(応用行動分析)の療育で使う専門用語なのでしょうが、「余暇」の「スキル」とは何とも奥深い表現です。

 以前こちらに書いた「口笛を吹く」という行為も、場所は選びますが、余暇スキルとして使えそうです。
 車で出掛けるときに国語の教科書を持ち歩いて、暇になると眺めたり読んだりするのも、大きな余暇スキルといえるでしょう。

 そう考えると、息子は自分なりに暇をつぶす方法をそれなりに身につけてきているのかもしれません。
 自閉症児の自己刺激に多いとされる「髪の毛を抜く」「手を目の前でヒラヒラさせる」というのはもともとしなかったですが、「爪を噛む」という自己刺激はいつの間にか消えていました。

 彼の問題行動はきっと、「暇つぶし」の段階を脱し、「先生や親の注目を浴びたい」と言う動機がメインになっているのでしょう。
 しかし、これを「成長」「進化」と呼んでいいのか、単にお調子者なだけなのか、よく分かりません。

 でもまあ、印刷したプリントの束をクリアファイルから出して、うれしそうに何度も枚数を数える息子の姿を見ていると、親としては穏やかな気持ちになれます。まあどうでもいいや。

 今回挙げた学習プリントのダウンロードサイトを評価する大きなポイントの一つに、「ホームページの広告がウザくない」ことがあります。個人ブログでも企業・団体のページでも、最近は広告が貼られすぎで読みにくいものが目立ちますので。スマホやパソコンで教育系のサイトを閲覧するとだいたい、「自閉症は治る!」「自閉症児に効果的なプログラム」といったターゲット型広告がしつこく出てくるのですが、この2サイトはそういう「ウザさ」がありません。
 最近、ガーデニングやハーブのサイトを多く閲覧しているのですが、ハーブガーデンの美しい写真を見て「いいなぁ」と思って画面をスクロールしていくと漫画サイトのエロ・グロ広告が出てきてゲンナリ、みたいなことがホントに多いのです。良質なコンテンツを制作するにはお金が掛かるというのは理解できるのですが、もう少し洗練された手段で収益化を図ってほしいものです。

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