コロナに感染して完治した人はみんな、体験談を語った方がいいと思う

そういえばこのブログ、この1カ月近くずっと新型コロナウイルスの話ばかりを書いています。

 パラリンピックやメンタリストDaiGo氏の騒動をテーマにしようとしていたらぼくが感染してしまい、妻と息子にうつって、全員が完治するまで3週間もかかった上に、ずっと家に閉じこもっていたので、コロナのことしかネタにすることがなかったのです。

 社会復帰して強く感じたのは、「コロナにかかったらどうなるのか」という話にはみんなものすごく興味があるんだなぁと。

 かかったことがない方々は質問攻めに遭いますし、完治して職場復帰した「仲間」とは「ぼくの場合はこうだった」みたいな話題で盛り上がります。

 感染から完治に至るまでの体験談はきっと、「飲み会の鉄板ネタ」として使えることでしょう。当然ですが飲み会は全く開催されませんので、酒席で披露したことはありませんが。

 ぼくが問われるがままに感染体験をベラベラしゃべっていると、「その話、他の人にもしていいですか?」と許可を求められることが何度かありました。

 共通の友人・知人に「●●(ぼくの名前)がコロナにかかって治った」という話をしていいのかということと、ぼくの名前を出さないで「元感染者からこんな体験談を聞いた」という伝聞の話をしていいかーという両方の意味が込められていて、ぼくは「自分からオープンにしゃべりまくっているので、名前を出してもいいし、いくらでも言い触らしていいよ」と答えるようにしています。

 コロナの感染がクルーズ船の乗客だけでなくなり、唐突な全国一斉休校が始まり、新学期が始まったと思いきや今度は全国で緊急事態宣言が発令された2020年春、コロナに感染した人の個人情報を探って誹謗中傷したり、医療従事者を差別したりという、今考えると信じられないほど民度の低い「事件」が話題になっていました。

 地元以外のナンバーの車を見掛けると石を投げた人がいたんですよ。未知のウイルスより、こういう人(の集団)の方がはるかに怖いです。当時のことは決して忘れてはいけないと思います。

 今は、感染者が爆発的に増えたことと、ワクチン接種が進んできたことで、少し落ち着いた感じはします。

 ただ、感染者を差別したり誹謗中傷したりする人は、非常に少なくはなったとは思いますが、少しはいるのだろうなと想像しています。

 例えば、新型コロナウイルスを「不浄の病気」と捉えて、元感染者を「けがれた存在」として差別する人。そんな文化人類学の教科書に出てきそうな頑迷な人が、2020年代前半にも少しはいそうです。

 また、「十分に注意していれば感染は防げたはずだ」みたいに、他人を責めるのが好きな人もいると思われます。リアルな人間関係ではお見かけしませんが、ネット掲示板やTwitterでとぐろを巻いています。

 そういう「面倒な人」に絡まれるリスクを考えると、コロナに感染したことを自分からしゃべらない方がいいのかもしれません。

 ただ、そういう「頑迷な人」「他人を責めるのが好きな人」って、コロナの感染経験がなかろうとも、何か別のことに難癖をつけてくるはずですので、はじめから関わらない・近づかない・無視をするのが一番です。

 ですので、ぼくは感染の体験談をTwitterには決して書きません。

 なのですが、それでもぼくは、感染の体験談はもっと広く語られた方がいいと思うんです。

 ニュースでは毎日、コロナの新規感染者数が取り上げられますが、「今日完治した人の数」も一緒に発表してほしいものです。そうすれば、「いま現在感染している人の数」が分かります。

 「累計の感染者数が全国で◯百万人を突破」と言われても、不幸にも亡くなられた方や深刻な後遺障害に苦しんでおられる方以外の大多数は、完治して社会生活に復帰しているはずです。

 完治した人たちがいつまでも肩身の狭い思いをする必要はないですし、感染した体験を共有することで、社会の役に立つのではないかと思います。

 そんなふうに思って、実生活でもこのブログでも、体験談を発進し続けています。

 特に、重度自閉症と中度知的障害があるわが息子の感染体験は貴重だと思うんです。ご質問があれば、何でもお答えいたします。

 ただ、超人的に頑丈な男の子ですので、あまり参考にならないかもしれませんが。

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