案外すぐにペダルをこげるようになったのは、たまたま出掛けた先にあった公園の遊具のおかげ

自転車に乗るようにはなったけどペダルをこがないという文章をアップしてから3週間余り。先日、息子が初めてペダルをこぎました。

 ぼくの仕事が休みの日に、3人そろって自転車と徒歩で近所をぐるぐる回っている時、「ペダルをこぐ!」と指示を出してみたら、やってくれました。
 成長の瞬間に偶然立ち会えてラッキーでした。これで、郵便用馬車に負けて悔しい思いをすることもないはずです。

初めて自転車のペダルをこぐ息子
写真=初めて自転車のペダルをこぐ息子。「この方が楽に速く進める」と理解してくれたかどうかは不明です=2020年11月、新潟県新発田市

 1カ月近くにわたってほぼ毎日、息子の「自転車ブーム」に付き合った妻の功績は大なのですが、妻は「ペダルをこぐ」を教えるためにABA(応用行動分析)に基づくスモールステップのアプローチは取っていなかったようです。

 というか、アプローチの方法が思い付きませんでした。

 健常児であれば、自転車のスタンドを立ててこぐ様子を見せて「同じようにしてごらん」と言えばできるのかもしれません。

 しかし、息子にいくらやって見せても、マネしてはくれません。

どうやって教えたらペダルをこいでくれるのかな?

足で地面を蹴って進むのでも、歩くよりは速いんだから、このままでいいんじゃね? 練習すれば、郵便用馬車より速くなるかもしれないし

 という感じで、かつて行ったトイレトレーニングにような「絶対に覚えてもらわなきゃいけない」という気迫もゼロでした。

 息子は就学前から乗っていたストライダーでバランス感覚が鍛えられていたため、最初から補助輪は不要でした。

 多くの場合、自転車に乗るのを覚える際の順番は「補助輪付きで乗る→補助輪を外して乗る」でしょうが、ストライダーをやっていたお子さんですと、障害の有無に関係なく「足で地面を蹴って進む→ペダルをこいで進む」ーなのかもしれません。

 そして、ストライダーを愛好するお子さんにが自転車に移行する際のトレーニングにピッタリの遊具を見つけました。

 こちらです。

自転車の練習に役立つ遊具で遊ぶ息子
写真=ペダルをこぐ練習に役立つ遊具で遊ぶ息子=2020年10月、新潟市中央区

 妻が息子を連れて新潟市中央区の鳥屋野潟公園に行った際にたまたま見つけたもので、「ペダルをこぐ練習に役立つかも」と息子にやらせてみたそうです。

 歓声を上げながら遊ぶ様子の動画を送ってくれました。
 動画から切り取ったため、画質が良くないのはご愛嬌。

 そんなに珍しい遊具ではないと思うのですが、われわれ家族が暮らす新潟県新発田市の公園では見たことがありません。

 息子がペダルをこいで自転車に乗れるようになったのは、この遊具で「練習」したおかげのようです。

樽ケ橋遊園のメリーゴーランド
写真=樽ケ橋遊園のメリーゴーランド。新潟県の下越地方で育った元・子どもにとって、首都圏における「としまえん」みたいな存在、と呼ぶのには無理がありますが、ぼくにとってはここが「としまえん」です=2016年9月、新潟県胎内市

 しかしこれなら、就学前によく連れて行った隣町の樽ケ橋遊園(新潟県胎内市)にある足こぎ用のゴーカートでもイケそうです。

 ちなみに樽ケ橋遊園、アラフィフのぼくが子どもの頃に親に連れて行ってもらったことがあるほどの歴史と伝統を誇る遊園地でして、遊具の一つ一つにものすご〜く味わいがあります。
 特にメリーゴーランドは必見です。

 普段は気付かないだけで、療育に役立つものは身近にあるようです。

 ペダルがこげるようにはなったのは大きな前進ですが、自転車を巡っては、息子に教えなきゃいけないことがまだたくさんあります。

 いまパッと頭に浮かんだだけでも、こんなにあります。

  • ブレーキをしっかりかける(ブレーキの握りの強さと止まり方の関係)
  • 運転中は前方に集中する(無意味なわき見をしない)
  • ぶつかりそうになった時に避けるor緊急停止する技術

 こうした「自転車のコントロールの仕方」に加え、さらに重要といえる交通ルールを徹底的に教えなければいけません。

自転車の練習で使う手作りの交通標識
写真=自転車の練習の際に使う手作りの交通標識。案外役に立ちます

 だいぶ前に「自閉症児の療育はコンピューターのプログラミングに似ているのではないか」というテーマで書いたことがありますが、自閉症児(者)は、教えられたことをきっちりとこなすのは得意ですが(その領域に届くまでの道のりは極めて険しいとは思いますが)、場の様子に合わせて臨機応変に動くのは苦手です。

 考えうる状況をすべて挙げ、その状況への対処法をすべて身につけてもらうといっても、限度があります。

 AIの自動運転車がまだ公道を走る水準に達していない中で、自転車とはいえ、わが息子を交通法規の世界に放り込むのは危険すぎますし、無理があります。

 一人で自転車を運転させることはしません。

 とはいえ、「安全な場所で親と一緒に行うレクリエーション」としての自転車の運転はできるようになりました。

 素晴らしいことです。

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