支援校へのバス通学を勝ち取った!🌸
息子は無事に市内の支援学校中等部に入学することができました。
「地域の子どもたちと同じ場所で過ごす経験を」ということで、小学校は自宅から歩いて3分の小学校(支援学級)に通わせました。これまでの6年間は大勢の健常児に交じる形でしたが、これからは生徒みんなが何らかの障害があって、先生方やスタッフも「障害児・者と関わるプロ」ですので、いろいろと安心です。
近所の小学校(支援級)から市内の支援校中等部というコースは息子を小学校に入ったことから決めていましたが、妻とぼくの最大の関心事は「バス通学が認められるかどうか」でした。そして、見事に「勝ち取り」ました。
置かれている状況はこんな感じでした。
- 支援校は同じ市内だが山の麓にあり、市中心部の自宅から車で15分ぐらい
- 市中心部より積雪が多く、農村集落内なので道幅が狭い
- 車での送迎だと、送りは午前8時半ごろ、迎えは午後2時半ごろに自宅を出る必要がある
- バスは自宅近くのJRの駅前から発着し、支援校まで15分ぐらい
- 学校専用の送迎バスではなく、コミュニティーバスを使うため、乗るには一定程度の社会性が必要
- バスでの通学は、原則は高等部。中等部の生徒は学校の審査(許可)が必要
- バスだと、送りは午前8時すぎ、迎えは午後3時半ごろに自宅を出ればいい
見学会や文化祭などで3年前ぐらいから支援校に出入りしていましたが、そのたびに妻が「ここを毎日車で走るのはやだなぁ」と言っていました。また、車での送迎だと、書店のパート勤務を続けることがかなり難しくなります。
この支援校は、児童数の減少で廃校になった(統合された)旧小学校の校舎を再利用しています。木をふんだんに使い、天井も窓も大きいため明るく開放的で、とてもいい建物です。山の麓ですので水もきれいで、教育環境としては素晴らしいと思います。
ただ、農村集落内に立地しているため、学校に至る道が狭く、積雪で道路の幅がさらに狭くなったら、車での通行はかなり神経を使うと思われます。普段は車で15分でも、積雪時は30~40分はかかるでしょう。
ということが目に見えていたため、わが家では、息子が小4の頃からコミュニティーバスに乗る練習を始めました。支援校の先生から「春から入学するのかな?」と声を掛けられ、「まだ4年生ですので入学は2年後です」と答えたこともありました。
もともと乗り物好きで、バスや電車には意識的に乗せるようにしていたため、それほど困難はありませんでしたが、コミュニティーバスの車内の混雑に慣れること(田舎なので満員のバスに乗る機会がほとんどなかったのです)、つり革につかまって立つ練習ができたのはよかったです。
とまあ準備は万端で、先月あった2回のバス乗車練習もそつなくこなしたので「いけるだろう」とは思っていたのですが、息子の療育手帳がAなので、「Aの子を保護者なしでバスに乗せるのは…」と学校側が難色を示すのでは、という不安はありました。
学校側からバス通学の可否が伝えられたのは、入学式後の保護者説明会の時で、われわれとしてはそちらの結果が気になって入学式で感傷に浸る心理的余裕もなかったのですが、無事に認められました。
小4の時に声をかけてくださった先生はもう異動されたみたいですが、息子が練習していたことは学校内で引き継がれていたようです。ありがたい。
バス通学の許可が伝えられた際は、ぼくは息子と一緒に教室にいたのですが、妻は「やった~!」と声を上げてかなりオーバーリアクションだったようで、先生方やほかの保護者さんが驚いていたとのことです。
それだけ価値のある「合格発表」だったのです。
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