ついにドクダミの根を食べてみました
出勤前に庭で芝の芽をむしっていると、ドクダミの新芽も見付けました。
ことしは暖冬で雪がほとんど積もらなかったこともあって、正月明けから庭の芝生をはがす作業を始め、一部に群生していたドクダミの根とともに、かなり入念にむしり取ったつもりでした。
しかしやはり根は残っていて、3月に入ると、切れて短くなった根から芝の新芽が確認されるようになりました。
芝の新芽を見付けては周囲を掘って根を掘り起こすという作業が最近の日課になっておりました。
そして、ドクダミの根も少し残っていることが分りました。
芝と同じように掘り起こしていたのですが、新芽が付いた根は柔らかくて美味しそうです。
ことし1月に「ドクダミの根を食べ損ねたのは不覚でした」というタイトルで書きましたが、中国の貴州省というところではドクダミの根を食べる文化があるそうで、いずれ食べてみたいと思っていました。
食べてみました。
掘り起こした根っこを外で軽く水洗いし、台所で入念に洗ってから食べやすいサイズに切りそろえました。
強烈なドクダミスメルがします。匂いの濃さでいうと、葉っぱより上ですね。
ひげ根を爪でこそげ落とすチマチマした作業を繰り返しましたが、これはかなり面倒です。
人件費を考えたら割りに合わない食材だといえます。作業終了後にハンドソープで入念に洗ったのですが、右手の人差し指と中指のドクダミスメルはいつまで経っても消えません。
ネットの記事で見たのですが、中国のスーパーに売っているドクダミの根はキレイな白色でした。
しかし、かなり入念に下ごしらえをしたつもりですが、あのような白さを出すことはできませんでした。
あれは「栽培もの」なのだろうか、それとも、白くなるように洗う中国4000年の秘伝の技があるのだろうか?
中国人はザリガニ洗う洗濯機を開発するぐらい創意工夫に優れていますので、何か画期的な洗浄法があるのかもしれません。
見た目はイマイチですが、衛生的には問題ないぐらいには洗えましたので、これでよしとし、会社に出勤しました。
しかし、指にはドクダミの匂いが残ったままでした。なんともしつこい。
帰宅後、待ちに待った調理&実食
④下茹でし ⑤スパムを投入して胡椒を振って炒め ⑥香りづけに醤油を垂らして完成
「ドクダミの根 レシピ」でGoogle検索したところ、オイスターソースや魚醤を使って炒めると素材の味が分からなくなるそうですので、シンプルな味付けにしました。
ドクダミ単独では寂しいので、スパム(ランチョンミート)と一緒に炒めました。
沖縄料理の「ポーク卵」ならぬ「ポークどくだみ」です。
冷蔵庫には豚肩ロースの切り落としがあったのですが、これを使うと妻が悲しむと思ったのでやめました。
ビールと祭りを深く愛するファンキーな妻なのですが、食べ物に関してはなぜか保守的でして、ドクダミの根は絶対に食べないはずですので。
美味しいかどうかでいうと、ぼくは気に入りましたが、好みは分かれると思います。
「あんな匂いがするドクダミを食べるとこんな感じかな」と想像する通りの味でした。
新芽に近い太い部分はホクホクして味が濃く、細い部分は香ばしさを楽しめました。
ビールのつまみにしましたが、紹興酒の方が合うような気もします。やはり中華食材なのでしょう。
沖縄料理の「ポーク卵」はスパムの味の濃さを卵が優しく包み込むというバランスの妙がありますが、この「ポークどくだみ」の場合、ドクダミの根のキャラが立ちすぎて、スパムの味を消してしまっています。
細かく切った鳥モモ肉と炒めた方が合うかもしれません。次はそうします。
「本場」中国・貴州省を紹介したホームページには、麺類の薬味としてドンブリに山盛りになっている写真がありました。
これは憧れますね。博多ラーメンにおける辛子高菜、吉野家における紅生姜みたいなポジションなのでしょう。
ずっと気になっていた「ドクダミの根」、決して万人ウケする食材ではありませんが、パクチーやフレンチタラゴン、ルッコラといった「クセの強い香草」がお好きな方でしたら、挑戦してみる価値はあると思います。
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