「コロナ休み」序盤戦いろいろ
学校の「コロナ休み」について職場で同僚と話していて、驚いたことがありました。
昼間とか家族みんな家に揃っていても、外に食事に行けないんですよね。「学校休みにしたのに、なんで子どもを外に出しているんだ」って言われそうで…
えっ…。オレんち、昨日の夜に家族みんなで焼き鳥食いにいったよ
えっ…
ぼくの方としては「そんなに人目を気にしなくちゃいけないのか」という受け止めだったのですが、逆に驚かれました、「そこまで人目を気にしていないのか」と。
他の同僚も、子どもの外出については一定の制限をかけているようでした。
わが家の場合、焼き鳥店は義父が経営していますので、「焼き鳥店で飲んだ」といっても「妻の実家に立ち寄った」ということと同義ですので、何ら問題はありません。
息子はおにぎりと厚揚げ、焼き鳥の「正肉」「つくね」を食べ、鳥スープを飲み、国語の教科書を音読し、お客さんやお店のスタッフの動きを楽しそうに眺め、案外とおとなしく過ごしておりました。
その間、妻とぼくはビールと熱燗をかなり飲みました。なんて親孝行な息子なのでしょう。
タクシー業界と飲食店業界の関係の方にお話をうかがうに、どちらの業界もやはり、コロナによる「出控えムード」のあおりを受け始めているようです。
「飲み屋関係者の端くれ」を自覚する人間としましては、こんな時こそ「飲んで応援」しなきゃいけません。自らの存在意義と責任感と意識の高さが問われている時であるともいえます。
先日、息子が通う小学校から一斉メールで「臨時休校に伴う自習ルームの設置」についてのお知らせが届きました。
「詳細は市のホームページを参照してください」とのことでしたので、見てみました。
・臨時休校に伴う自習ルームの設置(市内小学校、1〜3年生対象)、23日まで月〜金(日曜祝日除く)の0830~1500
・放課後児童クラブは引き続き開設。4月4日まで(日曜祝日除く)、0730~1830
自主ルームについては、われわれ家族はまだ利用していませんが、ローカルのテレビ番組や新聞には取り上げられていて、これらの報道によると、利用者に好評のようです。
対象が3年生までなのは、「小4以上の子どもなら家で一人で留守番ができるだろう」という線引きなのかもしれません。しかし、自閉症などの障害がある子には無理ですよね。
ただ、妻によると、ママ仲間から現時点(3月5日現在)で「すごく困っている」という話は聞いていないそうです。今のところ何とか持ちこたえているということかもしれません。
地元のコミュニティーFM局「ラジオ・アガット(エフエムしばた)」は9日から、子ども向けの特別番組を始めるそうです。
こういう企画を考えて、実行してくださる心意気がうれしいです。
息子はというと、家に閉じ込めているわけではなく、これまでの休日と同じような過ごし方をしていますので、ストレスがたまる余地もありません。
外出先の自動ドアで遊ぼうとして妻に注意されたり、バケツに水をくんで車のフロントガラスにかけたり、2週間ほど前に植えたグミの若木にジョウロで水を与え続けたり、100円ショップで買ったサングラスをかけながら何度も体温を測ったりと、相変わらずマイペースで生きております。
しかし、親の立場からすると、あと1カ月ぐらい「コロナ休み」は続くわけです。公共施設の多くは閉鎖していますし、天気が悪くて公園で遊べない日が続くと、かなりマズいです。
ABA(応用行動分析)でいう「余暇スキル」、おおざっぱにいうと「一人で楽しく時間を過ごす技術」を広げるいい機会ともいえます。そう前向きに捉えておこうか。
近所のスーパーの惣菜売り場で豪快に山盛りにされていた名物のジャンボチキンカツが個別包装に変わってしまいましたし、風邪を引いてマスクをして電車内で咳をするにも周囲に申し訳ない気持ちになってしまいますし、「国民一丸となって難局を乗り切ろう!」なんて戦時中のようなスローガンが政府からアナウンスされるしで、状況的に仕方はないとはいえ、いろいろと「息苦しい」社会になってきている感じがします。
ナチスドイツの歴史をひもとくまでもなく、「寛容さ」のない社会では障害者は生きていけませんし、健常者も息苦しいはずです。新型コロナウイルスによる新型肺炎が一刻も早く収束し、「アホなこと」「至らないこと」を笑ってやり過ごせるような雰囲気に戻ってほしいものです。
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