元日の午前中から、40代後半にして言語機能の多くを失った妹からLINEで大量にメッセージが送られてくるようになった

タイトルに掲げた通りなのですが、この年末年始で一番びっくりしたことについて。

 静岡で暮らしている妹が先月、何らかの脳疾患で倒れて入院したことは実家の母から電話で聞いていました。

 その際、母に病名を尋ねたのですが、「分からない」とのことでした。

 病名を聞いたけれど忘れてしまったのか、そもそも病名を聞かされていないのか、どちらかだと思われるのですが、いずれにせよ、病名が分からないことには容体を想像することもできません。

 母から電話があった1週間後、妹の夫から電話がありました。

 「入院しているけれど、コロナなので静岡に来てもらっても面会はできない」という事務的な情報伝達のみで、通話は正味1分ほどで一方的に終わり、病名を尋ねることもできませんでした。

 妹の夫とは1、2回会ったことがあるだけで、職人気質でしゃべるのがあまり得意でない(好きでない?)印象でした。

 ぼくが特に嫌われているのではなく、おそらく、誰に対してもそんな感じの応対なのでしょう。

 ちなみに、妹夫婦の息子2人(甥っ子)は小さい頃によく妹と一緒に新潟に遊びに来てくれたのでよく知っていますが、彼らはいずれも父親よりも母親(妹)の方に親しみを持っているようでした。

 昨年の大晦日、実家で酒を飲んでいると、少し前に妹から「実家の住所(旧町名)をどうしても思い出せない」という電話があったというエピソードを聞きました。

 えっ、記憶がの一部が失われるほど深刻な状態なのか。想像していたの違う。

 そして元日の午前中、妹からLINEでメッセージが来ました。

 ビビりました。呂律が回っていません。

 酔っ払って呂律が回らなくなっている人は、妻も含めてたくさん見てきましたが、文字で呂律が回っていないのを目の当たりにするのは初めてでした。

 想像をはるかに超える深刻さです。

 最初は普通に返信をしていましたが、予測変換で漢字を使ってはいるものの、漢字とカタカナを読めないとのことで、ひらがなだけの短文でメッセージを送るようにしました。

 妹は普段から、日常生活で何か困ったことや愚痴りたいことがある時は、実家の母に電話していたと乗っことでした。

 実家の母はスマホどころか携帯電話を使ったこともありません。また、いくら関係が良好とはいってもハタチ前後の息子2人がそれほど「丁寧に付き合ってくれる」とも考えにくいです。

 また、入院中の病院では、病室内での通話はできないようでした。

 という状況から、唯一のきょうだいであるぼくにメッセージを送りまくっていたようです。ちょっとボーッとしていると未読が20〜30くらい付きました。

 なのですが、先に挙げたキャプチャー画面からも想像がつくと思いますが、何を言っているのか分からない部分も多いのです。

 できる範囲で、分かる範囲で返信していきました。

 膨大なやり取りを続けるうち、ぼんやりと、少しずつ見えてきました。

 病名が脳梗塞であること。リハビリ病院にいたが、容体が悪くなって大学病院に最近移ったこと。病院での「漢字の書き取り」(リハビリ)がつらいこと。夫や病院の一部スタッフに不満があること。言語機能と記憶の一部を失って悲しんでいること。兄であるぼくとメッセージのやり取りができて喜んでいること、などなど。

 「認知症のお年寄りってこんな感じなのかな」という印象を受けました。

 夫や病院スタッフから「いじわるをされている」「おこられている」と受け止めているようですが、先方はそういうつもりで妹と接しているようには思えません。

 認知機能が弱まっているゆえ、そう受け止めてしまっているのだと考えられます。

 生まれつき障害があって、少しずつ言語を習得しているわが息子と日々暮らしている中で、言語機能の多くを失うという「障害」(と言っていいでしょう)を突然持つに至った妹の登場には、いろんなものを突きつけられたような気がしました。

 あまりにも急な展開でしたので、まだうまく言葉にはできませんが。

誰でも、高齢になれば、体に不具合は出てくるかもしれないし、認知機能が衰えたり会話が難しくなるかもしれない。事故に遭ったり病気になることだってあるかもしれない。
誰だっていつ障害者になるかもしれないのです。

「元職員による徹底検証 相模原障害者殺傷事件 裁判の記録・被告との対話・関係者の証言」(西角純志著、明石書店)P220より引用

 こちらは、やまゆり園事件について書いた記事でも以前引用した、被害者家族の意見陳述です。

 ここ最近は妹からのLINEメッセージが少なくなり、文書の「呂律」もほんの少し回るようになってきました。

 ただ、その代わり(?)に、「体が勝手に動く」という症状が強く出始めたのだそうです。なんだそりゃ。

 脳梗塞にそんな症状があるのでしょうか? そもそも、ホントに脳梗塞なのか?

 何とも分からないことが多いのですが、ぼくにとって身近な「当事者」が1人増えたことは間違いないようです。

 遠く離れて暮らす40代後半の妹とこんな形で交流が再開するとは思ってもみませんでした。長い付き合いになりそうです。

 このブログのテーマにも沿った話でもありますので、今後とも取り上げていきます。

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