先日、息子が通う小学校の個別面談があって、妻が行ってきました。
 息子は通常級の方にも在籍していることになっているため、支援級と通常級それぞれの先生と面談したそうです。

 通常級には一クラスに30人以上が在籍していて、児童全員の保護者と予定を調整するだけでも大変そうです。
 仕事とはいえ、かなり過酷な作業だと思います。

 支援級の方は、息子が所属するクラスは4人分の机が置いてありますが、教室に常時いるのは息子と、息子の同級生の男の子の計2人だけのようです。

 こちらの方も、人数が少なければそれだけ楽かというと決してそうではなく、手間がかかって忍耐力も求められる非常に濃密な指導を施してくださっております。

 ぼくは学校の個別面談に出たことがなく、学校での息子の様子は妻からの伝聞しか情報がありませんでした。

 夜勤を終えて寝る前に一人でビールを飲んでいたところ、妻が学校からもらってきた「個別指導計画書」がキッチンに置いてあるのを見つけ、この文章を書くことにしました。
 個別指導計画書は、支援級の担任の先生が作成したものです。

 興味深い部分を抜粋します。

本人の良さ、興味・関心
(家庭)
・家庭療育、宿題、手伝いをよくするところ
・バランス感覚が良いところ
(学校)
・ひらがなを読むことはできる
・身の回りのことを自分でしようとする
・身体を動かすことを好む

 (家庭)の部分は妻が先生に伝えたこと、(学校)は先生が感じたことを列挙しているようです。

 なるほど、お二人ともよく見ていますね。
 ちなみに、「バランス感覚」というのは身体的なものであって、人格的なバランス感覚ではありません。

状況、気になること、困ること
(家庭)
・いたずらが多いこと
・大人の様子をうかがい、不適切な行動をすることがある
(学校)
・活動に飽きたり、周囲の気を引きたい時に大声を上げたりする
・自分の思いや願いをうまく伝えることが難しい

 この部分を読んで分かるのは、息子は学校と家庭で人格を使い分けていないということです。
 上の3つはいずれも、同じ事象を別の言い方で表現しており、一番下は、上記3つの問題行動の根本的な背景をズバリ言い当てています。

 「個別指導計画書」には、これらの現状分析のほかに、1年間で取り組む長期目標が掲げられ、前期・後期ごとに「短期目標」「具体的な対応、支援、配慮」「取り組みの様子、成果」がまとめられています。

 こういう書類を見るのは初めてでした。

 学校での児童の指導って、もっと大ざっぱな感じだと思っておりましたので(失礼!)、かなり驚きました。

 家族で飲みに行った帰りに学校の近くを通ると校内にいつも電気がついていて、「先生方はいつも遅くまで大変だよね」と妻と言い合っているのですが、一人の児童にこれだけ手間のかかる書類を作成するのですから、そりゃあ忙しいはずです。

 息子はいま3年生で、支援級も通常級も毎年担任の先生が代わっていますので、これまでに6人の先生にお世話になっていますが、皆さん熱心で素晴らしい方たちでした。

 運がいいのか、学校自体が「当たり」だったのかは分かりませんが、いずれにせよありがたいことです。

 ということもあって、妻もぼくも基本的に「先生と学校の味方」です。

 ABA(応用行動分析)による療育と同様に、「良いところ、頑張っているところを見つけて評価し、さらにモチベーションを上げていただく」というアプローチが先生や学校に対しても有効だと思っております。

 しかし、そういう観点から考えると、「個別指導計画書」みたいな書類はわれわれ保護者にとって役に立つものではあるのですが、授業時間に児童と向き合ってヘトヘトになっている先生方が、児童が帰ってからも書類作成に忙殺されるというのは、なんだか気の毒なんですよね。

 学校内部の会議とかもそうでしょうけど、書類作成の業務が減って早く帰ることができるようになれば、心身に余裕ができて、児童と向き合う時間にもっと集中できるのではーと素人ながら思ってしまいます。

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