「おちんちんを撮らない/撮らせない!」と強く教えた事件
どぎついタイトルを付けてみましたが、物騒な事件を起こしたり巻き込まれりしたわけではありません。
先日、少し驚いた出来事がありました。
息子が家で、彼が言うところの「ぱぽぽん(パソコン=ipad mini)」の画面を眺めながら、「ちんちん!」と繰り返しつぶやいていたのです。
「ん?」と思って画面をのぞき込むと、息子が家のトイレで放尿している様子が表示されていました。
洋式トイレの便座を上げ、立ったまま用を足している際に自撮りしたようです。
おしっこがコースアウトせずにしっかりと便器の真ん中に着水していた上に、彼の撮影にしては珍しく手ブレがほとんどなく、構図もなかなかのものでした。
器用なことをするもんだ。
おしっこしている時は直立したまま動かないので、手ブレしなかったのかもしれない。
とまあ感心してばかりもいられないので、近くにいた妻に伝えると、息子にこう言いました。

おちんちんは大事なので、写真を撮っちゃいけません。人に見せたり写真を撮らせたりもしてもいけません。
声を荒げるでもなく感情的になるでもなく、低めの声で丁寧に息子に言い聞かせていました。

息子も、「叱られた」と思って泣き真似をするでもなく逆ギレするでもなく、おとなしくママの言うことを聞いて理解したように見えました。
その後、おちんちんの自撮りはしていないようです。
なるほど、こういうふうに注意すればいいのか。
写真の出来に感心している場合ではなかった。
彼はここ半年ぐらい、タブレット端末や親のスマホを持って家の中や庭を回って撮影し、自分が撮った写真を眺めるのがマイブームになっています。
中でも、自宅のトイレは最もお気に入りの被写体で、便器の水が溜まっている部分や、ウォシュレットのスイッチ、トイレットペーパーのホルダー、棚に置いてあるトイレハイターのボトル容器を必ず撮影します。

中でも、トイレハイターのボトル容器が一番好きなようで、「トイレハイター!」とうれしそうに言いながらぼくにタブレット端末を見せてくることがよくあります。
ですので、息子が放尿を自撮りしたのは、自分のおちんちんに興味があるからでも、親を困らせて関心を引こうというわけでもなく、普段のトイレ撮影の延長線上にあるものだと思われます。
とはいえ、親としてはビビりますよね。
トラブルの匂いがします。
この一件について妻と話していると、妻は息子にどのように性教育を進めていくかというビジョンを持っているようです。
もう9歳1カ月だもんなぁ。男親として息子の性教育にどう関わっていくか、そろそろ考え始めなきゃいけない時期に来たことを思い知らされることになりました。
息子が写真撮影をするようになってから、膨大な量の写真を毎回チェックし、ピントが合っていない写真を片っ端から消すという単純作業をずっとやっています。最初の頃はただシャッターを連写するだけでしたが、だんだん「気になるものを狙って撮る」感じに変わってきていて、写真を眺めることで、会話がほとんどできない彼が何に関心を抱き、物事をどのように見ているかを知ることができるのかもーと思うようになってきました。
息子は最近、人の顔写真を撮るようになり、彼が撮るババ・ジジをはじめいろんな人々の表情がみんな、「自然ですごくいい笑顔」であることに気付きました。彼は周囲の人たちにこんな笑顔の接してもらっているんですね。幸せ者だ。

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