「専業主夫(主婦)あるある」早く言いたい〜「エア父子家庭」もうすぐ終了
7日間にわたる「エア父子家庭」生活がもうすぐ終わります。
ママがいないことで息子のメンタルが不安定になることも想定していましたが、「いたずら」「大声」が少し増えた程度に収まっています。
もともと甘えん坊ですので、帰って来てからはずっとベッタリでしょうが、ここまでよくこらえてくれています。
立派です。環境の変化に戸惑っているのは、息子よりぼくの方かもしれません。
彼のおかげもあって、拍子抜けするほど平穏な日々を送ることができています。
今ぼくが置かれた状況としては、「一人で子育てしなきゃいけないけど働く必要はない」ということで、「家計を主に支えているパートナーが長期出張している間に留守を預かる専業主夫(主婦)」に近い感じでしょうか。
そんな生活をする中で、「子育て専業主夫(主夫)あるある」みたいなものが思い付きましたので、書いていきます。
①ユニクロのスウェットで一日中過ごすことも可能
朝、息子を学校に送る時は、パジャマにしているユニクロのスウェット上下にユニクロのパーカーを羽織るだけの格好です。
妻はちゃんと化粧をするし寝巻き+上着では外に出ませんので、この辺は「男だからラク」ってことだけかもしれません。
しかしこれ、自分でルールを決めないと歯止めがきかなくなって、どこに出掛けるにも寝巻き+上着だけで済ましてしまいそうになります。
悪くはないのでしょうが、あまり良くないような気がします、なんとなく。
さすがに、学校に迎えに行く時間までには着替えるようにしました。
②子どもが学校に行ってから帰るまでの時間は案外短かい
「子どもが学校に行っている間はどう過ごそうと自由」と言われればそうなのですが、常に何かにせかさせているような感覚があって、あまり落ち着きません。
そして、家事を一通りこなした後に少しボーッとしていると、「もう息子を迎えに行く時間だ💦」と慌てることになります。
「この時間を有意義に過ごさなければバチが当たる」と誰かに責められている感じーといったところでしょうか。
妻の場合は、パートがない日もPTAの用務や家庭療育の準備、友人や仕事関係のランチ会などなど、やることが多いので、ぼくよりもさらに時間が短く感じていることでしょう。
③子どもが寝ないと「自分の時間」は訪れない
子どもが学校に行っている時間はそれほど自由にならないとなると、子どもが寝てからが本当の「自分の時間」となります。
自分の時間は大切です。自分の時間がないと「今日一日、何のために生きてきたのだろう」と空しくなります。
とはいえ、寝る時間を削って「自分の時間」を作ると、翌日の家事・育児に響きます。
まだお若い方、あまり寝ないでもOKという体質の方ならともかく、フツーの50歳オッサンは、翌朝の寝不足を恐れてそんなに「冒険」できません。
夜更かしをしたつもりはなかったのですが、慣れない生活の疲れからか、最初の2日間は息子を学校に送った後に二度寝していました。
しかし妻は、息子の寝かしつけをぼくに任せて飲みに出掛ける時は、午前2時とかに帰ってきても、6時には起きて家事をこなします。
息子を学校に送った後に昼まで爆睡するとはいえ、ぼくにはとても真似できません。立派なものです。
④ずっと家にいて子ども以外の誰かと話さないと気が詰まる
「家に帰ってきた夫にその日あったことを話してもちゃんと聞いてくれず、不満を抱く奥さん」なんていうと昭和時代のホームドラマにありそうな設定ですが、そんな奥さんの気持ちがよく分かりました。
ぼくが日勤で妻がまだ起きている時間帯に帰ると、妻は息子のことやその日にあったことをいろいろ話してくれます。
そんな時、たまに妻が「一方的にずーっとしゃべっててごめん」などと断りを入れることがありました。
ぼくは妻の話を聞くのが好きなので、妻の話が一方的かどうかは気にならないのですが、話している妻の側からすると「しゃべりすぎているのかな」と気になっていたのかもしれません。
入院期間中、新型コロナウイルスのせいで面会禁止だったこともあり、LINEで妻に非常に多くのメッセージ(and 息子の写真)を送り付けていました。
会話に飢えていたのでしょう。
「子育て専業主夫(主婦)」がその日あったことをパートナーに詳しく話すのは必要で自然で当たり前のことであって、話をしなくなったらそのカップルは「終わりが始まっている」ということなのかもしれません。
⑤「やり遂げた」という達成感が薄いけれど疲労感は濃い
先ほど触れた「ずっと家にいて子ども以外の誰かと話さないと気が詰まる」とも関連しますが、家事や育児って、外で仕事している時と違って、第三者から怒られはしないけど褒められもしません。
そして、達成感は薄いのに疲労感は濃いのです。なんとも空しいものがあります。
「よく頑張ったね」と褒めてもらいたいというより、事情が分かり心が通じる人と情報を共有して「共感してほしい」「認めてほしい」という気持ちになることはよく分かりました。
慣れてきて自分なりのコツがつかめれば、誰とも話さないでも、誰にも評価されなくても、心穏やかに毎日が過ごせるようになるのかもしれません。
しかしそれは、パートナーや周囲の環境に対して諦めきって悟りを開いた修行僧のような心境ともいえ、積極的に目指して到るべき境地ではないような気もします。
「専業主婦はラクでいいな」なんてセリフも昭和のホームドラマにありそうですが、ラクなもんじゃありません。
妻を見ていて「ラクそうだな」と思ったことは一度もありませんが、何がどう大変なのかは、やってみないと分からない、想像するだけでは分からないーということはよく分かりました。
ぼくが若いころは男で育児休暇を取るケースがほとんどなく、制度化もされていませんでしたが、ぼくより少し若い世代ですと、育児休暇を取った男の同僚や知人が結構いました。
そして、育児休暇を終えて職場復帰した彼らがみんな、「これなら仕事していた方がラク」と言っていたのを思い出しました。
その頃、ぼくは「2週間か1カ月ぐらい育児と家事を手伝っただけで何が分かるんだ」と少し冷ややかな受け止めでしたが、今回の経験から「たとえ短期間であっても分かることはあるんだな」と認識をあらためました。
しかし、育児休暇を経験して「仕事をしていた方がラク」と思った男たちが、その「学び」の成果から、パートナーの育児や家事により協力的になったのか、ラクな仕事の方により逃げていくようになったのかは、人それぞれだと思います。
ちなみにぼくは、「仕事をしていた方がラク」とは1ミリも思いませんでした。単純に比較できるほど物事が単純ではないと感じたからです。
もともと育児や家事は結構好きなのですが、ずっとそればかりを続けるのはしんどいーという点は想像の範囲内でした。
「どっちもどっち」といったところでしょうか。
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