小学校の卒業式まであと1週間
数日前、息子とサイクリングロードを走っていたら、聞いたことがない呪文のような言葉を繰り返していました。うっすらとメロディーも付いていました。
「君が代」でした。そうか、卒業式の練習で覚えたのか。「苔のむすまで」の部分だけヘビーローテーションしていましたので、全体を通して歌えるようになったのかは分かりませんが…
早いもので、息子が近所の小学校(支援級)に通ってもう6年となりました。
障害の種類も傾向もいろいろですので、比べても意味はないのですが、この6年間を通じ、この小学校で一番障害が重そうに見えたのは、一貫してわが息子でした。
健常児のお友達に交じってよく頑張った。「学校に行きたくない」と一度も言うことなく、常に楽しそうでした。もうね、それだけで十分過ぎるほどでした。
障害児、特に知的障害がある子は、生まれ育って地域でずっと暮らしていく方が多いようですし、息子もそうなるはずです。
この地域でずっと暮らしていく中で、大人になっても地元に残る子たちには、「小学校の時に変わった子がいたなぁ」と息子の存在が覚えていてくれる方もいるかもしれません。それが、地域の小学校に通わせた一番の狙いでした。
先日、卒業式で着る衣装を決めに、妻が息子を連れて市内のセレモニー店に行きました。
小学校の卒業式では、ほとんどの児童は中学で着る制服(男子は学ラン)を着て参加するようです。
息子が来月から通う支援学校(中等部)は服装が自由なのですが、推奨服(ブレザー)があって、注文はしたのですが、届くのが4月に入ってからで、卒業式に間に合わないのです。
健常児の子たちの制服と同じ店で扱っているのですが、数が少ないからか、後回しになってしまうようなのです。そこに文句をつけるつもりはないですが、貸衣装代が余計にかかります。
健常児たちが進学する地元の中学の学ランを借りるという手もあったのですが、「その中学に行かないのに学ラン着るのもおかしいだろ」と。それもそうだ。
代わりに、シックなスーツを予約しました。これは目立つはずだ。
1人だけ違う服を着ることによって、卒業生にも保護者にも記憶に残りやすいでしょうから、これはこれでよしか。
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