ビクトリー・ガーデンをなんとか勝利に導きたい①の(下)〜ホームセンターで息子が迷子になってしまった

 前回からの続きです。結局、発芽しなかったトウモロコシ、トマト、ナス、ピーマンについては、ホームセンターから苗を買ってきて、植え付けました。
 妻は「あー、苗を買ってきたんだー」と生温かい反応でした。「コスパを考えて、ことしはすべて種から育てる」と宣言していましたからね。仕方ありません。

ホームセンターで買った野菜の苗
写真=ホームセンターで買ったトウモロコシ、トマト、ナス、ピーマンの苗。さすがプロが育てたものだけあって、みんな立派です=2020年4月、新潟県新発田市

 今冬に家庭菜園の拡張を考えたのは、「ジャガイモを育てて、息子と一緒に芋掘りをしてみたい」と思ったのがきっかけでした。で、冬のうちから準備を進めてきました。

 しっかり収穫を見込むには土作りが大事だと思い、どんなものを配合したらいいのか情報を集めていました。

 そんな中、ホームセンターでこんな商品を見つけました。

「ジャガイモが美味しく育つ土」1700円

 土が1700円!!! 1700円って、高めのラーメン2杯分ですよ。
 それだけあればプロが栽培した美味しいジャガイモが近所のスーパーで何キロ買えることか。ポテトチップスが1袋85円だとしたら、20袋も買える額ですよ。

 趣味とはいえ、コスパも意識した方がいいなと初めて考えるようになりました。

 そして、コスパで考えれば、1つ200〜300円する苗を買うより、種から育てた方が安上がりなんです。なのですが、今回はまあ仕方ありません。

 苗を買いに、息子を連れてホームセンターに行きました。

 さすがプロが育てただけあって、どの苗も立派なものです。
 200〜300円を出すだけの価値は十分にあると思い直しました。仕方ないんだ、オレは1回戦で負けたんだ…。

 そんな感傷に浸りながら野菜苗を眺め、選び、購入するのに十数分。気付くと息子はいなくなっていました。

 このホームセンターで息子が単独行動を取る際のパターンは把握しています。

 正面入り口と園芸コーナーの入り口を往復してそれぞれの自動ドアで遊び、店員さんに「危ないよ」と注意されると少しおとなしくなって遠巻きにドアの開閉を眺めるー自閉症児らしい「律儀さ」によりパターン化されているのです。

 しかし、この日に限っては、正面入り口〜園芸コーナ間の動線を何度探しても見つかりません。
 困り果ててお客さまカウンターの店員さんに事情を話しました。

店内放送をかけてみましょうか?

息子は障害があって、店内放送を聞いても分からないと思います

では、店内のスタッフに連絡します。服装など特徴は?

(スマホの画面を示しながら)ズボンは黄色と黒のチェック、上着は黒で…

 無線で店員さん全員に連絡していただいたのですが、目撃情報は全く得られませんでした。はぐれて30分余。さすがに焦ってきました。

 念のためと思って園芸コーナーの反対側にある農業・建築資材コーナーを探していると、息子がのんきな顔して出てきました。

 農業・建築資材コーナーには行ったことがないはずなのに、へぇー、行動範囲が広がったんだなぁと感心していると、あれっ、ズボンが違う…。

ドアで遊んだ〜!

息子を見つけました。お騒がせして、すみませんでした

あれっ、ズボン…

いつの間にか着替えていたようです

それじゃあ見つからないですよね(苦笑)

新発田城址公園でストライダーをする息子
写真=ホームセンターにいく直前にストライダーをする息子=2020年4月、新潟県新発田市

 ホームセンターに行く直前、息子はストライダーで遊んでいたのですが、水たまりを何度も通過したためズボンが濡れ、いつの前に車内で換えのスボンに着替えていたようです。
 車内にズボンを脱ぎ散らかしていれば気付いたと思うのですが、この日に限って脱いだズボンをご丁寧に自分のリュックサックにしまっていました。

 普段立ち寄らない場所に自ら足を踏み入れることも、脱いだズボンをちゃんとしまうことも想定外でした。
 好ましい「成長」ではあるのですが、そのおかげでとんだ騒ぎを起こしてしまいました。

ホームセンターで買った苗を植え付けた家庭菜園
写真=ホームセンターで買った苗を植え付けた家庭菜園。立派そうに見えなくもありません=2020年4月、新潟県新発田市

 いやー、誘拐されたのでなくて良かった。しかし、こんな手の掛かる子を誘拐する「勇者」が現れたとしても、すぐに音を上げて解放してくれるでしょう。

 いろいろありましたが、息子は見つかり、トウモロコシ、トマト、ナス、ピーマンの苗を植え付けました。

 このゴールデンウィーク(「ステイホーム週間」などという辛気くさい異名が付いているようですが)は気温が上がりそうですので、ぐんぐん育ってくれることでしょう。

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