年末年始を息子と楽しく過ごすために役立ったものたち
ことしは2日夕方が仕事始めでした。例年より少し早いですが、大晦日と元日に実家で妻とともに存分に飲んで食って睡眠をとることができたので、充実感が高かったです。
われわれ家族が暮らす地域では、この年末年始は冷え込みはそれほど厳しくなくて、晴れ間もありましたが、風が強かったり、あられやみぞれが降っては消えたりといった感じの天候が続きました。
気温がキーンと下がってサラサラ雪が積もればソリ遊びができますし、好天が続けばこれまでの延長で公園の遊具を使えるのですが、今回は「中途半端な気温で雨が降る」という、いちばん厄介なパターンのやつでした。
天候が少しでも回復してくると、息子は雲の切れ間を指差して「天気は晴れ。公園に行きたい!」と主張するのですが、いざ連れて行って遊び始めるとみぞれが降り出して悲しみに暮れるーの繰り返しでした。
屋内で遊べる場所というと児童館もあるのですが、もう小2で身長も高い方ですし、未就学児に混じって屋内で遊んでいると、パッと見で違和感があると思います。
小学校低学年の自閉症児が身体を思いっきり動かせる屋内施設って、案外ないんですよ。これは障害の有無には関係ない問題かもしれません。
そんな過酷な環境ではありましたが、「救いの手」もありました。
・イオンモール内にモールウォーキングの看板(ポスター)が設置されていた
・近くの温水プール(温泉付き)が元日に営業していた
「困った時のイオンモール頼み」という話は以前書きましたが、この年末年始、地元のイオンモールは家族連れを中心にすごい人出でした。
「この街にイオンモールができる以前、ここに集まってくる人たちは年末年始をどう過ごしていたのだろう?」とふと考えてしまうぐらいの賑わいでした。大人は家でゴロゴロしていればいいでしょうけど、子どもたちはどうしていたのでしょうか。
「モールウォーキング」のポスターは、昨年の年末年始にはなかったと思います。
このポスターはありがたくて、ポスターに書いてある数字を辿っていくとモール内のコースを1周できるという仕組みなのですが、子どもに「このポスターに6って書いてあるから、次は7のポスターのところに行こうね」と促しながら歩けるので、非常にいいです。
自閉症児であるわが息子のモール内での滞在時間が無理なく増えました。感謝の意味も込めて、お買い物もちゃんとしております。
温水プールは先月の下旬、激しく雨が降ってどこも行くところが思いつかなかった時に、久々に連れて行ったらすごく喜んでいました。
就学前の冬によく通ったのですが、ここ2年ぐらいは行ってなかったこともあって、過去の楽しかった記憶が一気に蘇ったのかもしれません。
で、元日は朝から悪天候だったため、外遊びができないと自分でもすぐに理解したようで、ずっと「プール行きたい!」と連呼しておりました。
しかし、近所の温水プールは半公営だし、年末年始は休みだろうなと思ってダメ元で電話したのですが、なんと営業していました。
「プール空いているよ。行こう」と告げた時の息子の喜びようがスゴかったです。駐車場に車を止めた際、吹雪の中を大きな浮き輪を抱えて温水プールに突進していく姿はなかなかシュールでした。
温水プールでは、意外な収穫もありました。先月下旬に行った時もそうだったのですが、就学前に通っていた時にあれだけ好きだったウォータースライダーを1回も滑らなかったのです。
それで、「滑り台、行かないの?」と聞くと、息子は「行かない。滑り台こわい」と答えました。
これにはかなり驚きました。息子の会話は「行きたい(行かない)」「食べたい(食べない)」「ねんねする(ねんねしない)」といった自らの要望(欲求)を単純に一方的に伝えるものがほとんどでしたので、「行かない」理由として「こわい」という抽象的な概念を挙げたというのは、大きな進化なのです。
自己と他者の区別が曖昧でいつもニコニコしていた赤ちゃんが急に人見知りして泣き出すように、これまで何の疑問もなく遊んでいたウォータースライダーを目にして、「これは危険な遊具かもしれない」と初めて考えたのかもしれません。
真偽を確かめようもありませんので、そうプラスに捉えておくことにしました。
実家の両親を交えて「昨年の息子はこんなだったね」なんて話をしていると、1年でだいぶ成長するもんだなぁと改めて気付かされます。年末年始に親族が集まるってのは、日常生活で忘れがちなことを思い出すのにちょうどいい機会なのかもしれません。
息子の遊び相手をして一緒に体を動かすというのは、暴飲暴食で体重が増えやすい年末年始には、これまた貴重な機会ともいえます。「息子と遊んで体型キープ」をことしも心掛けようと思います。
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