自力で栽培するのをあきらめた野菜たち

 いよいよゴールデンウイークも後半!というか、ぼくの場合はローテーション勤務でカレンダー関係ないのですが、ようやく休みに入りました。市内のホームセンターには野菜苗が大量に出回り、そろそろ買ってきて庭の家庭菜園に植えないと出遅れてしまいます。

 ことし何を植えるか、ラインナップをまだ決めていませんが、「これだけは二度育てない!」という野菜ははっきりしています。備忘録も兼ねてそれらを挙げていきます。イラストは、AI(Microsoft Copilot)に描いていただきました。

①クレソン

クレソンのイラスト

 「それ、野菜と呼ばないのでは」というのを冒頭に挙げてしまいましたが、最も思い入れが強い食用植物ですのでご容赦を。大量にグリルした牛肉と、これまた大量に添えられたクレソンの束、この組み合わせは最高ですよね。

 「自分で栽培すれば食べ放題だ」と勇んで何年も試みていたのですが、一度も成功したためしがありません。

 まず、種がものすごく細かくて、うまく蒔けない。だいたい特定の場所に集まっちゃって、間引くのがしんどくなってあきらめちゃいます。間引きを乗り越えて少し大きくなってくると、次は「クロムシ」という最低最悪なイモムシに食い作られてしまいます。 

 「クロムシ/出る季節は/いつも腹立たしい」ってなもんですよ、ララライララライララライ♪

 クレソンは、ワサビと一緒で、水がきれいな場所で育ったのが一番美味しいと思います。住宅街で栽培するものではないです。

②葉物全般

ほうれん草のイラスト

 Microsoft Copilotちゃんには「ほうれん草の絵を」とお願いしたのですが、ちょっと不思議なのを描いてきました。

 葉物野菜はとにかく虫にやられます。こちらはクロムシではなくアオムシ(モンシロチョウの幼虫)です。妻が家にいれば、モンシロチョウを見るなり鬼の形相で庭に出て行ってホウキを振り回して追い払うのですが、常に監視できるわけではないため、やはり、やられてしまいます。

 で、防虫ネットを張ると、今度は土の中からヨトウムシが出てきて食い荒らします。ヨトウムシへの恨みごとを言い始めると止まらないため、この話題はいずれ場をあらためて。

 「農薬を使えばいいのでは」と思われる向きもあるでしょうが、アマチュアのため、農薬の使い方が分からないんですよ。意識高くて完全無農薬・有機栽培を目指しているのではなく、農薬の知識がない。プロの方、どなたかご教示ください!m(__)m

③小玉スイカ

スイカのイラスト

 とにかく、蔓の管理とか受粉など、いろいろとハード。ボーっとしていると、庭じゅうが蔓で覆われてしまい、小さくてまずい実が大量にできてしまいます。

 1回だけ手を出したのですが、手間がかかりすぎて、ぼくのような素人には手が負えません。ってか、なんだこのキャラはw

 10年ぐらい前、転勤で「スイカの名産地」(そんな歌もありましたね)に住んでいた頃、ベテランのスイカ農家の方からうかがったのですが、昔はただ植えるだけで大量に収穫して安く売ればよかったけれど、今は品質=甘さや見た目が非常に重視されているため、昔とは比較にならないぐらい手間がかかるのだそうです。

 だから、売られているスイカは「外れ」がない代わりに値段が高い、と。そりゃそうでしょうね。おいしくない実がたくさんできた時の悲しみといったら…😭

④ミョウガ

ミョウガのイラスト

 そうめんの薬味に大活躍。味噌汁に入れてもいい。ほかの薬味類と一緒に刻んでめんつゆに漬ければ「ご飯の友」になる。一度植えてしまえば大量に収穫できる。とてもラクちんで最高な香味野菜!

 …と思って栽培を始めたのですが、香味野菜のくせに「香味」がまるでなかったんです。収穫の時期を逸して花がつくことも多かったのですが、たくさんできても、なんかあんまりうれしくない。

 根っこがあれば毎年出てくるし、土づくりをしてしっかり耕した家庭菜園のスペースを使うほどでもないと思って、玄関脇のスペースに植えたのですが、生命力がすごくて勢力拡大が著しく、だけどあんまり美味しくないので、植えて3年ですべて引っこ抜いてしまいました。

 ミョウガはクレソンと同様、いい環境でプロが作ったものを味わうことにしました。

⑤空心菜

「空心菜を描いて」とAIにお願いして出てきたイラスト

 Microsoft Copilotちゃんに手を変え品を変えイラストをお願いしたのですが、まともなのを描いてもらえませんでした。なんだこの不気味な植物は。

 最後には「イラストを上手に描くコツ」を箇条書きで出してきて、お絵描きを放棄してしまった。AIってうまく機嫌を取らなきゃ動いてくれないのか?

 空心菜はとっても栽培が簡単で、しかも素人であるぼくが作ったやつでも十分に美味しかったです。当地ではスーパーでほとんど目にしない野菜で、ニンニクと鶏ガラスープの素で炒めると、ビールのつまみに最高でした。

 なのですが、これもミョウガと同様、生命力に溢れすぎて、毎年コントロール不能に陥ってしまいました。毎日毎日大量に食べるもんでもないですし。

 熱帯性の植物ですので、ほかの夏野菜と人間が猛暑で弱っていても、空心菜(と、ハーブ花壇のレモングラス)ばかりは絶好調です。あやかりたい。

⑥トウモロコシ

トウモロコシのイラスト

 何度も描き直しをお願いしたらいじけてしまったAIも、トウモロコシは余裕なようで、よく分からないノリの擬人化したイラストを返してきました。アメリカ生まれだから、欧米でメジャーな野菜は得意で、アジア系のやつは苦手なのかもしれません🤭

 トウモロコシは1回した作付けしたことがなくて、結局うまく成長しなくて、ヤングコーンを何個か収穫しただけで終わってしまいました。

 栽培はそんなに難しくないとは思うのですが、なにしろ背丈が高くなる野菜ですので、住宅街の4.5メートル四方の家庭菜園で育てるのには向いていません。見た目のバランスがおかしいのです。やっぱミニトマトやナス、ピーマンですよ、庭の畑には。

 あと、ぼく自身それほどトウモロコシが好きなわけではないというのもあります。「じゃあ作るな」と言われればその通りで、一度やってみたかっただけなんです。トウモロコシに罪はない。

⑦アーティーチョーク

アーティーチョークのイラスト

 最後に超マイナーなのを挙げました。これも、一度栽培してみたかったんですよ。初年は株を育てるだけで、2年目に収穫できます。

 見た目は「巨大なアザミ」で、あまりにデカくて笑ってしまいます。広大な畑や豪邸のものすごく広い庭で育てるのならバランスも取れるのでしょうが、狭い庭に植わっている姿はかなりユーモラスです。相撲取りが軽自動車を運転しているがごとし。

 何もかもデカいくせに可食部はすごく小さく、しかも「タケノコのような味」ってことでした。妻はタケノコ嫌いですし、ぼくも「わざわざ食べなくてもいいや」と思って、結局ずっと観賞用にして枯れるに任せていました。


 野菜作りは、転勤で山間部のまちに赴任していた時に教わり、今住んでいる街に定住してから毎年やっていますが、一向に上達しません。

 好きなんだけど上達しないという点で、ぼくにとって魚釣りやギターと同じ位置づけです。さて、ことしは…。

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