「ママ こし いたい!」
昨日の昼、妻が腰を痛めて動けなくなってしまいました。
腰痛のしんどさは経験者しか分からないといいますが、本人いわく「過去最高レベル」とのことで、本当につらそうです。
この日ぼくは仕事で、妻は特に出掛ける予定はなかったようなので、息子と2人で家にいるはずでした。
帰りの電車に乗ろうとしたタイミングに妻からLINEで「腰が痛くて駅まで車で迎えにいけないし、ご飯も作れない」と連絡がありました。
これは大変だ。妻はとにかく安静にするしかないとして、息子はどうしているのだろう?
「湿布とか食べ物とか、必要なものがあれば帰りに買ってくるよ」と連絡すると、「買うものはないよ。●●(息子の名前)がかわいそうで…」との返信。ん、かわいそう?
家に入ると、察しがつきました。
息子は玄関で「とと おかえり」と、うれしそうな顔で出迎えてくれました。
しかし、その奥には息子のズボンと上着が計10着ほど脱ぎっぱなしで置いてありました。
部屋中にいろんなものが散乱し、キッチンには朝食の土鍋がそのままになっていました。
押入れにしまったはずの扇風機も、なぜか冷蔵庫の横にあります。
そして妻は、倒れた室内用洗濯物干しの脇で、うめき声を上げながらコタツに入っていました。
妻によると、午前中に庭でハーブを摘んでいる時に腰に激痛が走り、必死の思いで息子に昼食を与え、最後の力を振り絞ってコタツに横たわったそうです。
息子は午後からもママと一緒に庭で遊びたいとぐずったそうですが、「ママは腰が痛くて動けない」と繰り返すと納得し、ぼくが帰るまでの4時間近く、ずっと庭で遊んでいたそうです。
妻は窓越しに息子に手を振ったり笑い掛けたりして、なんとか間を持たせたそうです。
それほど気温が低くなく、雨が降らなかったのが幸いでした。
ズボンと上着をずいぶんと引っ張り出したもんだね〜
外で遊んでいたから、少しでも水で濡れると、すぐに着替えてて
庭にあったハーブ用のざるに、モミジの葉っぱが混じっていたよ
なんかうれしそうに作業していたけど、モミジを切っていたのかぁ
あんなに重い石をよく動かせたね
雪だるまを作る感じで、「よいしょ よいしょ」って言いながら転がしてた
なるほど。息子を数時間放ったらかしにすると、これだけのことをするのか。恐るべし。
妻が2階の寝室に移動するのを手伝い、片付けや洗い物をして夕食を作り、息子と2人で食べ終えると、実家の両親が息子を迎えに来てくれました。いや助かった。
さて、妻はどんな感じだろう。
「腰が痛すぎて食欲が全くない」と言っていたのですが、息子が両親と出掛ける頃には少し痛みが収まってきたようです。
鍋を作ってくれたんだよね。ちょっと食べたい!
あっ、ごめん。全部食べちゃった💦
じゃあ、カップラーメンで。すまんのぉ
ということで、毎週月曜日にウエルシアで買いだめするカップうどんと、日本酒の熱燗を寝室に持って行きました。
妻はゆっくりと時間をかけて体を起こし、布団の上で背中を不自然なほどまっすぐにして座りました。
そして、ぼくがカップうどんと熱燗を置いたお盆を胸の高さぐらいまで持っていき、妻はうどんをすすり始めました。
あははは。これじゃ要介護のお年寄りみたい。笑うと腰が痛いわぁ
確かに変なポーズだね
熱燗はありがたい。ビールだとトイレ近くなるから。温まる〜
酒で痛みが和らげばいいけどね
前に腰を痛めた時は、痛みが和らいで寝れるかと思って日本酒を一晩中飲んだんだけど、結局寝れなかったわ〜
日本酒は腰痛にあまり効かないようですが、美味しそうに飲んでいたので何よりです。
子育てにおいて最も大切なのは「親の健康」だということをあらためて痛感しました。
翌朝には痛みが収まっているといいのですが、何にせよ、当面は安全運転でいかないと。
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